給与 2017.12.15

【比較】都道府県ごとの医師の年収をランキング化!年収が高いのはどの地域?

【比較】都道府県ごとの医師の年収をランキング化!年収が高いのはどの地域?

【比較】都道府県ごとの医師の年収をランキング化!年収が高いのはどの地域?

一般企業に勤める会社員の地方と都心部で年収を比較した場合、都心部の方が年収が高い傾向にあります。しかし、医師の世界ではそうではありません。実は医師の場合は都心の収入が高いのではなく、地域ごとの医師の需要や様々な要因によって年収が異なることがわかっています。

つまり都心部よりも地方の方が年収が高い場合もあるということです。病院・利用する患者・医師の数どれをとっても都心の方が多いはずなのに、どうして地方の方が年収が高くなる傾向があるのでしょうか。

そこで今回は地域別で医師の年収を比較し、地域ごとに差が出る理由についてもご紹介して行きます。今後のキャリアプランを考える上で、地方への転職や開業を検討している方にとっては参考になるはずです。

全国的にみる医師の平均年収

医師として働く上でモチベーションを上げる条件の一つがお給料ですよね。転職を考える場合にも一つの基準となるのではないでしょうか。ただ実際のところ自分が勤務する病院やその地域以外の年収事情については、意外と知らない方が多いようです。

今後キャリアや年収アップを考えている医師にとっては、これから解説する全国的にみた医師の平均年収に関する情報はとても重要な内容となるはずです。

都道府県別の医師の年収グラフ

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(28年度)より(http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2016/index.html)

この表をみての通り、医師の平均年収値が最も高い地域は宮城県の1793万円でした。またトップ3とワースト3をそれぞれまとめると次のような結果となりました。
※宮崎県は調査対象医師の数が極端に少なく、勤続年数が1年未満の方ばかりのためこのような結果になっています。

平均年収トップ3

  1. 宮城県(約1793万円)
  2. 岩手県(約1773万円)
  3. 青森県(約1715万円)

平均年収ワースト3

  1. 富山県(約874万円)
  2. 三重県(約923万円)
  3. 福井県(約931万円)

ちなみに全国で最も医師の数が多いとされる東京都は、ワースト8位の約1015万円という結果でした。他にも全国的に平均年収を比較してみると、大阪や東京などといった都心に比べて宮城・岩手・青森など地方と呼ばれる地域の方が年収が高い傾向にあることがわかります。

都心部よりも地方の方が給与が高いのはなぜか?

東京や大阪といった都心部の方が病院を利用する人口も医療機関も圧倒的に多いはずなのに、どうして地方の方が医師の平均年収は高いのでしょうか。 考えられる要因としては次のようなものが挙げられます。

医師の数が足りないところほど給与は高い

全国的にみても医師の人材不足は問題となっているのですが、特に地方の病院では医師不足が深刻化してきています。

医師の数が都心に集中する理由としては医療設備や設置されている診療科目の充実が挙げられます。そのため地方に比べて多少給与が低い求人でもすぐに人材が集まってくるのです。

このように医師の人数過多や医療機関の数が多い都心よりも、高齢者など医療を利用する人が多いのにもかかわらず医師や医療機関の少ない地域の方が、高い給与条件で医師を募集しているのです。高い給与を支払ってでもそれだけ需要があるということになります。

医師一人あたりの負担が違うため

先ほど述べた通り、高い給与条件を出してでも医師を確保したいということはそれだけ医師が足りていないということです。そのため医師一人あたりが抱える患者の数や負担が増えることになります。

都心部の大学病院などは平均年収が高い地域に比べるとかなり低いとされますが、研究などはのぞき現場での仕事量を考えると症例がまわってこないケースも多いため大きな差があります。

平均年収が高い地方への転職はそれだけ体力的な負担も増えるということになることを理解しておきましょう。

高齢医師が集中している

地方の病院で課題となっているのが若手医師の人材確保です。研修医など若手医師の多くは研究設備などが充実した都心の大学病院での勤務や研修を希望する場合が多く、結果としてそのまま都心部に残ってしまう傾向にあります。

ただ専門的なスキルを持った医師が不足している地域も多く、そういった地域では経験と実績を兼ね備えたベテラン医師を積極的に歓迎する傾向にあります。そのため地方の病院に勤務する医師の高齢化という問題が起きてくるのです。

当然専門的な知識や技術を持った医師の場合は高い給与にもなるので結果として平均年収で比較した時に大きな差が出てくるのです。

ただ上記に掲載した平均年収の表はあくまで全体的な平均値であるため一概には言えません。というのも医師の数が少なく給与の高い医師が集まる地方と、医師の数が多く研修医などの数も多い都心だと元々の数値に大きな差があるため、全てがこの結果に当てはまるとは言えないのです。

開業する場合も地方の方が年収は高い

一方で将来開業したいと考える人も都心部より地方を選ぶ方がより多くの収入を得られる可能性は高いです。都心部での開業の場合だと、医師の人数はもちろん医療機関の数も地方と比べて圧倒的に多いので患者が分散されてしまいます。

ですが地方の場合は病院の数が限られていますし、地域密着型で経営していくことができるため安定した収入も見込めます。

また病院経営を考える上で人件費の問題が出てくるかと思いますが、地方であれば看護師も医師も必要最低限の人数で運営するため都心部に比べてコストを大幅におさえることができるため結果として高収入に繋がってくるのです。

家庭を重要視して安定した病院経営を考える医師も、病院が集中している都心よりも地方での開業を選んで安定を図る傾向にあります。

給与ベースだけで転職先を選ぶと失敗する可能性も

上記でお話した通り、東京などの都心部は医師の人数が多いため給与ベースで見ると全国的に見ても下から数えたほうが早くなります。

ですが先ほども述べたように地位や診療科などすべてまとめた全体の平均値なので、給与が低いとされる研修医もこの中に含まれています。元々の規模が違うため、この平均値より高い収入を得ている医師もたくさんいます。

また地域別で医師のニーズに大きな差があることは確かですが、給与面だけを重要視した転職活動をして失敗してしまうケースもあるので気をつけなければなりません。

地域によって必要とされている医師のスキルや知識も違いますので、転職活動をする上で細かくリサーチする必要があります。金額的な条件面はよかったとしても求められる技術や仕事量が多いと他の条件に焦点を当てて転職活動すべきだったということにもなりかねませんので、地方で収入の高い地域は条件面を特にチェックしておく必要があります。

優先すべき条件を明確にして情報収集に力を入れる

転職活動をする際、自分の希望する条件が揃う病院へ転職するためにはまずは「どの条件を優先して病院を選びたいのか」を明確にして、その環境が揃っている病院を細かく情報収集することが大切です。

上記のようなデータはもちろん参考になりますが、あくまで全体的な平均データであるため全ての病院が必ずしも上記のデータに当てはまるとは限りません。

また年収重視で転職活動をして、実際に希望に合った転職先を見つけたとしても「人間関係が最悪でストレスが増えた」「医師が不足しすぎていて年収は増えているが仕事量で考えると前と変わらない」など失敗してしまうケースもあります。

まずは「この条件だけは外したくない」あるいは「年収は良くても仕事量は今くらいがいい」など希望する条件を具体的かつ明確にするようにしましょう。

転職活動をする際は人材紹介会社や転職エージェントに相談したり自分で求人をチェックし応募することになりますが、都心部と地方では患者の傾向や診療科目の幅も違いますので、求人の内容は細かくチェックしながら情報収集しましょう。

今回は地域によって医師の年収は異なるのかというテーマでお話してきました。上記でお話したような背景から都心よりも医師の需要が高い地方の方が平均年収が高い傾向にあります。

ただ高い条件でも医師を確保したいということは、それだけ医師が足りていないということなので、ハードな労働環境や現状よりもさらに負担が増える可能性は充分に考えられます。

年収アップを考えるのであれば、好条件で募集している求人は特に他の条件も合わせて確認するようにしましょう。

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