給与 2017.12.13

医師は退職金をもらえるのか?

医師は退職金をもらえるのか?

医師は退職金をもらえるのか?

仕事を始めた頃は気にしていなくても、医師としてのキャリアを積んでいくうちにふと気になるのが“退職金制度について”です。医師を辞めた後の老後生活に大きく関わることなので、年齢を重ねていく中で「今のままで退職金はでるのか?」と不安になる医師も少なくないようです。

そこで今回は「医師は退職金をもらえるのか」という疑問ついて、そもそもの退職金制度についてや勤務先の病院によって違う退職金事情などをご紹介していきます。

いざ医師を退職するとなった際に自分が損することのないよう、退職金に対する理解を深めておくことはとても大切なことです。

退職金制度とは?

実は退職金制度の基本的な制度についてや、医師の世界における退職金制度はどのような仕組みになっているのかを知らない医師も多いようです。 若いうちはあまり気にすることのない退職金制度ですが、いざ退職するとなった際に「退職金がもらえない」ということに嘆く医師も少なくありません。

そこでまずはじめに、一般的な退職金制度の仕組みと勤務医の退職金事情についてご紹介していきます。

退職金制度について

誤った認識をされている方も多い点ですが、退職金制度とは法律(労働基準法)で支払いを義務づけられてはいません。つまり退職金を支払う支払わないの契約は、病院側(あるいは経営者側)の自由ということです。

病院側と雇用契約を結ぶ際、就業規則に退職金制度の支給が含まれているのであれば病院側はいかなる場合であっても退職時に支払う義務がありますが、特に退職金の記載や契約がなければ支払う義務は発生しないのです。

勤務医は一般企業のサラリーマンと同じく病院側から雇われている関係なので、同じように退職金制度はあります。 ただ、実態を見ると退職金制度を設けていない病院が多かったり、あったとしても微々たる金額でしかもらえないなどという事も少なくないようです。

退職時に自分が損することのないように、退職金に関する基本的な情報は知っておく必要があります。

医療業界における退職金制度とは

退職金制度について一般企業のサラリーマンと大きく違う問題が、ここ数年前までは退職金制度を設けていない病院が多いだけでなく、医師自体が退職金に対して興味関心が薄い人が多かったことにあります。

最近では医師の過酷な労働状況が問題視されるようになってきたため、退職金の支給がないことに対しても疑問視する声が上がるようになりました。 結果として退職金制度の導入を進める病院も増えてきましたが、退職金込みの給与としてみなされ、実質支給がないという医師は今でも多いようです。

また退職金制度がある病院であっても、額面でみれば労働状況や勤続年数に到底見合わないような額しかもらえないケースもあるようです。また一般企業で増えてきている「退職金の積立て制」も医師の世界で同様に増えつつあり、結果的に「給与から天引きされているだけで退職金をもらえてないのと一緒ではないか?」と労働条件に疑問を抱く医師も多くいるというのが医療業界の現状です。

勤務医の退職金事情について

退職金制度に関する基本的な仕組みをお話ししましたが、実際に勤務医の退職金事情はどのようになっているのでしょうか。 実は医師の退職金制度といっても一括りにできるわけではなく、一般企業に勤めるサラリーマンと同じく、公務員や民間など働き方によって退職金事情も違ってきます。

大学病院は退職金がでない?

勤務先の病院に退職金制度があったとしても、それが大学病院であれば退職金がもらえないケースもあるようです。 大学病院の勤務医の場合、医局内の人事異動によって勤務先が変われば勤務年数が一度リセットとなるため、退職金が出ないケースもあるのです。 医局からの人事異動であったとしても、支払われる給与は病院ごとで異なるため、退職金の計算も一旦リセットされてしまうようです。

医療技術の習得や最先端医療など大学病院に魅力を感じて勤務を希望する医師もいますが、退職金制度に関しては仕組みが特殊なため注意が必要です。

民間病院は勤務先の病院によって違う

一方民間病院の勤務医で気をつけなければならないのが、「勤務先の病院に退職金制度があるかどうか」です。 記事の冒頭でもお話ししましたが、退職金制度に関しては義務ではないため、病院によって制度を設けている場合とそうでない場合があります。

雇用契約を結ぶ際に確認しておくべきなのですが、医師の多くは「退職金は給与に含まれている」あるいは「医師は退職金制度はない」と考えている場合もあるため、転職時には雇用契約を結ぶ際に必ず確認しておく必要があります。

また公務員医師が民間病院の医師になる場合、公務員ではなくなるため同条件で退職金が出ることはないので予め理解しておく必要があります。

退職金をもらうためにはどうすればいいの?

ここまで挙げた様々な問題を踏まえて、医師が退職金をもらうためにはどうすればよいのでしょうか? ここでは2つの方法をご紹介します。まずは「勤務先の病院に相談してみること」、そして「退職金制度を設けている病院を探して転職すること」です。

それぞれの方法について、具体的にお話していきます。

退職金を出してもらえるように相談してみる

転職を考える前にまずは病院側に相談してみましょう。 中には退職金を含めた給与をもらっている方もいるかもしれませんが、退職金を抜いて考えた時に今の労働状況に見合ってない人もいるかもしれません。

そういった場合は一度給与の見直しや退職金の相談をしてみることが大切です。 また勤続年数が長い人は、もしかすると退職金に関して見直してくれる可能性もあります。

退職金のある病院への転職を目指す

相談してみてもダメな場合は「民間病院で退職金制度のある病院へ転職する」という方法があります。 退職金制度の有無が問題視されるようになってきているので、退職金支給を条件に含めた雇用に取り組んでいる民間病院も増えてきました。

対して転職先を探す医師も「退職時に勤務年数やキャリアを正当に査定した退職金制度のある病院」を希望する人が増えているようです。

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