転職 2018.03.12

一般的な医師の転職回数はどれくらい?

一般的な医師の転職回数はどれくらい?

キャリアアップや給与アップを目指す場合、上司に認めてもらえるよう仕事を続けるか転職するかを決めることになります。このような場合、転職を決断する医師は少なくありません。医師の転職回数は他の職種と比べて多い傾向があります。ただし、勤務先によっては転職回数が少ないこともあります。これは単純に満足度が高いという訳ではありません。

ここでは、一般的な医師はどのぐらいの転職回数なのか、転職回数が採用側からどのような印象を持たれるかなどについてご紹介します。

職場の種類によって転職回数が異なる

医師の勤務先としては、公立病院や大学病院、民間病院、製薬会社などが挙げられます。これらの中でも職場によって転職回数が異なります。転職の理由は、単純に給与が低いから、キャリアアップが難しいからといったことだけではありません。それぞれの転職回数とよくある転職理由についてご紹介します。

大学病院で働く医師は転職回数が少ない

大学医局は教授をトップとして准教授や助教授、医局員などで構成されています。ピラミッド型の縦社会となっており、学会や研究など患者の診察以外にも様々な仕事があります。このような環境に疲れ、医局を脱して民間病院などへの転職を考える人が多いです。しかし、実際のところ大学病院で働く医師は転職回数が少ないと言われています。

中には、大学医局から一度も転職せずに定年を迎える医師もいます。これは医局員の数が少なく人が足りないために、強く引き止められることが理由として多いようです。大学医局は地域によっては強い影響力を持っています。医局員を地方の病院へと派遣して一定数の医師をキープしている場合があり、医局員が少なくなることによって地方の医師不足を引き起こすこともあるのです。

このように多くの人への影響が懸念されるため、強く引き止められることが多いのです。教授一人の利益のためだけの理由ではないため、この時点で転職を諦める人もいます。また、このような事情を把握した上で転職をしたい場合においても、簡単には転職できないケースが多いです。

民間病院や診療所は転職が多い

民間病院や診療所は比較的医師の動きが多く、転職市場も活発になっています。転職回数は3回から5回程度の医師が多く、比較的気軽に転職の医師を上司に伝えられます。これは、民間病院や診療所はその職場だけの人員を確保すれば事足りるためです。患者数や診療科の数などに合わせて、一定数の医師がいれば問題ありません。また、1つの診療科に対して2~3人の医師を確保している場合、1人が退職しても新たに医師を雇うまで残りの1~2人で業務を行えます。

一般的に、医師は転職回数が多い職種であるため、退職されてもすぐに新たな医師を雇うことができるのです。民間病院や診療所の退職理由には、人間関係が悪い、給与が低い、キャリアアップを見込めないことなどが挙げられます。医師の入れ替わりが激しいことにより人間関係の構築が難しいことも多いようです。

転職回数が多いと採用側はどう感じる?

一般的にサラリーマンで転職回数が多いと、良い印象を持たれません。しかし転職回数の多い医師の場合は、状況によって採用側の判断も変わってきます。

10回以上など明らかに転職回数が多い場合には、性格や勤務態度や技術などに問題があるのではとマイナスに取られることもありますが、5回程度の転職回数は医師ではよくあるケースですので、気にされることは少ないと言えます。そして転職回数というより、転職の頻度の方が注目されることも多いです。例えば、5年間に3回も転職しているなど短期間に転職が重なっている場合は、採用側も何らかの問題を疑うことも多いでしょう。

なお、明確な転職の理由があれば、転職回数が多くても悪い印象を持たれにくいこともあります。例えば、妊娠・出産による退職やキャリアアップ、一時的に親の病院を手伝っていたなどの理由であれば、採用側としても警戒を解きやすいでしょう。

転職回数を増やさないためにどうすればよいか

医師は転職することが多い職種ではありますが、それでも採用側が転職回数が多いことに対してマイナスの印象を持つことは十分にあり、次のようなことが挙げられます。

・忍耐力が無い
嫌なことにも耐える力が乏しいと判断される可能性があります。

・戦力として長く雇用できない
雇用してもいつ退職されるかわからないため、戦力として長く雇えないという印象を与えます。

・人間関係の構築が苦手
人間関係による転職は多いので、職場を転々とする場合は人間関係に対するストレス耐性が弱いという印象を持たれることがあります。

・責任感がない
簡単に退職をすると、場合によっては他の医師や看護師などに迷惑がかかります。そのようなことを省みずに転職をする責任感がない人物だと思われることもあります。

年齢や状況などによる個人差もありますが、転職回数はできるだけ少ないことに越したことはありません。よって転職する際は慎重に職場を選ぶことが大切です。また、後から医局に戻って専門医の資格を取得したくなることもあるので、医局のメリットを十分に得た上で転職を考えた方がよいでしょう。

転職する際は待遇についてしっかり話し合う

医師の給与は職場によって大きく変動します。年収700万円程度の職場もあれば、年収1,500万~2,000万円も支給される職場もあります。最初は、年収が低くても経験さえ詰めればいいと思っていても、経験を重ねて自信をつけてくる内に、年収が高い職場へ転職したいと考えるようになることがあります。

1回の転職で希望通りの職場に転職できればいいですが、その後のキャリアアップも含めて十分に考える必要があります。何年勤めれば給与がどれだけ上がるのか、キャリアアップの見込みはあるのかなど、具体的なことをしっかり話し合いましょう。そうすれば、転職を繰り返してしまうことを避けることができます。

転職先の人間関係について予め調査しておく

転職理由で多くを占める人間関係について、十分に調査が必要です。実際にその病院や診療所で診察を受けることで、人間関係の一端に触れることができます。受付同士のコミュニケーション、表情、医師の診察の内容、院内の清掃状況なども細かくチェックしましょう。

医師については、患者の話を十分に聞かずに治療を始めたり、薬を処方したりしないかチェックしましょう。意識が低かったり自分と考え方が大きく違ったりする医師がいると、関係に悪影響が及ぶ可能性があります。

また、院内の清掃が行き届いていないことがあれば、衛生面への考慮が不十分と考えられます。衛生面への考慮は医療機関として当然に行うべきことであるため、そのような病院は他のことに関しても意識が低い可能性があります。

転職をするときはポジティブな理由を

一般的に医師の転職回数は多い傾向がありますが、それでも転職回数は増やさないことが大切ということについてお伝えしました。すでに転職を4~5回程度している場合は、さらに転職を繰り返すことがないように、より慎重に転職先を探す必要があります。

転職が上手くいくことのポイントの一つに、転職理由を激務であることや人間関係が悪いことなどをマイナスな理由にするのではなく、キャリアアップのようにポジティブな理由にすることがあります。不満ばかりを理由に転職すると、新しい職場でも同様の点が気になってしまうこともあるでしょう。どんな転職理由であっても次のステップに向けての前向きな側面があるものですので、それを見つけてみましょう。

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