お役立ち 2018.09.19

患者としっかり向き合うための心構えとは

患者としっかり向き合うための心構えとは

医療機関に診察にくる患者は、自分の体調や症状について多かれ少なかれ不安を感じている人が多いです。医師は病気を治していればいいだけではなく、患者に安心して治療を受けてもらうために話し方や雰囲気作りにも気を付けるべき職業です。患者としっかりと向き合うためには、どのような心構えでいればよいのでしょうか?

1:しっかりと分かりやすく説明する

患者の不安を軽減するためにまず心掛けたいことは、患者が理解しやすいように説明することでしょう。難しい医学用語は用いず、分かりやすい言葉を選んで説明することが大切です。もちろん言葉の難易度だけの問題ではありません。患者に不安を感じさせないように柔和な表情で話しているか、優しい声で話しかけているか、信頼関係を築けるような雰囲気を作っているか、という点も重要です。

例えば診察室で患者と向き合うときに、体を斜めにしていることはありませんか?医師は患者の不安をしっかりと理解して、斜めの角度で話すのではなく正面を向いてまっすぐと目を見て話すことが必要です。咳が出る、微熱があるなど軽微な症状でも不安を感じる人はいますし、重い病気である場合はなおさらです。医師は医療のスキルだけあればいいものではなく、しっかりとしたコミュニケーション能力も大切になってきます。

2:一人一人にとって適した治療を行う

病気の治療法は必ずしも一つではありません。服薬による治療や、外科的手術による治療、自然の回復力を高める治療など様々です。例えば風邪であっても抗生物質を処方したり、漢方薬を処方したり、水分と栄養を補給してゆっくりと眠るという生活指導だけ行うこともあります。どの治療法を選ぶかはケースバイケースです。

患者の考えによってはなるべく薬を飲みたくないという人もいれば、反対に薬を飲んですぐに治してしまいたいという人もいます。よって現在の病気がどのような病気で、どういう治療法があるかを分かりやすく伝える必要があります。治療法に希望がある患者は、病気と治療の説明を理解できたら自分からどういう治療を受けたいか相談してくることも多いでしょう。きちんとコミュニケーションを図って、一人一人の患者に適する治療を行うことが重要です。

3:診察を始める前に少し雑談をする

人は「気に掛けてくれる」と思える人に対して信頼が生まれやすいものです。どんなことでもいいので診察前に少し雑談をすることも患者とよい関係を築くのに有効です。初めて診察をする患者ならその内容はなんでもいいです。「最近寒いですが、大丈夫ですか」「暑いですね。水分をしっかり取っていますか」といった季節の話などがしやすいでしょう。

2回目以降は「その後お加減いかがですか」「1か月ぶりですね。お変わりはありませんか」といったように前回の診察を覚えていることを示すとよいでしょう。特に効果を発揮するのは個人のクリニックで診察を行うときで、しっかりと個人個人を気に掛けることで地域での評判もよくなっていきます。カルテなどに簡単でいいのでどんなことを話したかメモをしておくといいかもしれません。

4:高齢者医療について勉強をしておく

日本は少子高齢化が進み、これから患者の高齢者比率がどんどん高くなっていきます。認知症やロコモティブシンドローム、転倒・骨折など、高齢者に特有の病気にも注意が必要です。また病気の説明もより理解しづらくなっていくので、どのように高齢者の診察を行っていくのかについて日々知識を更新していくことが重要になります。

これからは治療よりも前に病気や怪我を予防し、健康寿命を延ばす方向に向かっていきます。そんな時に重要になるのが「地域のかかりつけ医」です。新専門医制度に総合診療科専門医が新設されたように、かかりつけ医と大学病院や国公立病院との病診連携が大切になります。自分の専門の診療科のスキル知識を高めたうえで、高齢者治療に対する理解を深めていきましょう。

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