医師給与の実態はどのくらい?

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公開日:2019.03.18

医師給与の実態はどのくらい?

医師給与の実態はどのくらい?

医師の平均給与は高収入職業ランキングでもトップクラスに入るほど高給です。平均年収としては1000万を超えており、日本国内では医師の給与を超えられる職業はほんの少ししかありません。
しかし実態はどうでしょうか?医師の給与は診療科や働き方、地域によって大きく異なります。医師の給与実態はどんなものなのでしょうか?

1:医師の平均給与とは?

医師の平均給与は厚生労働省が調査しています。2018年に発表された「賃金構造基本統計調査」という資料によると、医師の月額の平均給与は約85万円、賞与は年間を通じて約90万円とおよそ1100万円が平均給与となっています。

このデータは勤務医の全体の平均です。医師の平均年齢は42.1歳、平均勤続年数は5.3年となっています。研修医のうちや大学病院に勤めている医師は給与が低くなる傾向にあり、反対に40歳過ぎの医師や市中病院や美容クリニックなどに勤めている医師は給与が高くなる傾向にあります。

医師の平均給与は一般の労働者と比べてとても多いです。一般労働者の平均給与は年間約30万円(平均年齢42.5歳、勤続年数12.1年)となっています。賞与を含めても年400万円程度が平均であることを考えると、実に三倍弱の平均給与額となっています。

2:医師の給与を決定する要因

【1】働く医療機関

医師は平均給与こそ高いですが、働き方によってはその収入は上下します。医師の給与を決定する要因として挙げられるものにまず、どの医療機関で働くかということが挙げられます。

例えば大学病院で勤務する医師を見てみましょう。臨床とともに論文の執筆なども行い、世間一般的に見た医師のイメージと最も近いと思います。大学名によるブランドもあるため人々から信頼を受けやすいポジションであると言えます。

しかし大学病院で働く医師の給与は低い傾向にあります。医師として中堅の位になってきた30代半ばころの医師でも、年収1000万に達しないこともあります。20代のころは600万を少し超えた、大企業とあまり変わらない水準のこともあります。一方で臨床をしながら研究をすることもでき、希望があれば難しい症例の経験を積んだりすることもできます。また40歳を過ぎて教授職などになることができれば、一気に2000万を超える給与となることも可能です。

給与自体は、町中にある市中病院のほうが高くなります。市中病院では、30代半ばの医師で1500万円を超える給与を貰えることもあります。大学病院と比べると500万円前後の差が開くこともあります。給与を重視するならば市中病院がおすすめです。

ただし市中病院は大学病院と異なり、医師数が不足している傾向にあります。経験できる症例の幅も狭まる可能性があるため、スキルアップの面では大学病院がおすすめできます。

【2】診療科

診療科は、医師の給与を決定するにあたりとても大きなファクターとなる要因です。どんなものにも需要と供給があるように、需要が大きく供給が少ない診療科の給与は高くなり、反対に供給が多いと給与は低くなります。手術そのものの難易度が大きい脳神経外科や心臓外科、訴訟リスクの大きい産科、麻酔科などはなり手が少なくなりやすく、その分給与が高くなりやすくなります。

【3】地域

需要と供給に大きく関わるのが、地域における医師数です。医師数は東京や大阪などの大都市圏では足りていますが、地方では足りていません。給与を重視するならば、たとえ都内に居住していてもその周辺の都道府県で働くことを検討してみてもいいかもしれません。

ドクタービジョン編集部

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