稼げるはずなのに年収格差!?その原因を探る

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マネー

公開日:2019.08.14

稼げるはずなのに年収格差!?その原因を探る

稼げるはずなのに年収格差!?その原因を探る

医師は高収入な職業ですが、同じ年齢・同じ診療科であっても差があることもあります。なぜ医師という同じ職業で、年収格差が発生するのでしょうか?

医師の年収格差① 病院の性質の違い

医師の年収格差が現れる原因の一つに、病院の性質があります。端的に言えば国公立病院や大学病院と市中病院の違いです。国公立病院や大学病院は一種の社会インフラでもあるため、必ずしも営利を第一に運営されていません。採算があわない診療科があってもその性質上撤退をすることができず、経営が苦しい場合もあります。そのため人件費が低く設定される傾向があります。一方で、市中病院は基本的に営利を第一に運営されています。非採算部門は撤退や外部委託をすることもあるため、資金的体力が高く人件費を十分に支払うことができます。

大学病院やその関連病院などいわゆる医局が関わっている病院は、その特徴が顕著です。もちろんこれらの病院にも希少な症例を経験できたり、医師数が充足していることでワークライフバランスがよいなど、働き方のメリットはあります。しかし給与面においては、やはり市中病院などに比べると低く設定される傾向があります。

大学病院で給与を大幅にアップさせるためには、昇進して役職を持つ必要があります。教授職になることができれば、市中病院よりも高い給与を得ることが可能です。ただしそれまでにとても長い時間が必要であること、昇進にはある程度の政治能力が必要になることも忘れてはいけません。

医師の年収格差② 医師の需要と供給

基本的に医師の給与は都市部では低く、地方では高く設定される傾向があります。これは医師の需要に対する供給数が少ないためです。医師は社会貢献性が高い職業ですが、それでも都市部に医師が集中してしまいがちで、地方では医師が不足し、病院の運営が成り立たなくなってしまいます。それを回避するために、医師に高額の報酬をオファーすることで医師数を充足させようとするので、地方の方が年収が高くなっていきます。

最も顕著なのが非常勤やスポットの求人です。同じ診療科で同じ年齢でも働く地域によって年収格差が生まれることは十分にあり得ます。

医師の年収格差③ 診療科による違い

同じ年齢の医師でも、診療科の違いによって年収に大きな差ができることもあります。都市部と地方の医師数の問題と同じく、これも需要と供給の問題となります。手術の難易度が高く、高度なスキルが必要になる心臓外科や呼吸器外科、訴訟リスクの高い産婦人科や小児科、激務である麻酔科といった診療科はなり手が少ないため、どの病院でも不足傾向にあります。そのためほかの診療科よりも高額のオファーをすることによって医師数を充足させようとします。

医師の年収格差④ 契約内容による違い

同じ年齢、同じ病院、同じ診療科でも年収の差が出ることがあります。それは契約により差が出ている可能性があります。まず考えられるのが当直やオンコールに対応しているかどうか。当然ですが、長く働けば働くだけ給与は高くなります。当直やオンコールは負担が大きいため、月に1-2度ほどでも年に直せば100万近く、もしくはそれを超える報酬となります。もし今の病院で当直やオンコールに対応していないけれど収入を高めたい場合は、当直やオンコールに対応した雇用契約を締結しなおすとよいでしょう。

また、入職してきた時の提示された報酬に差がある場合もあります。該当する条件の医師が少ないタイミングの求人は、報酬額が高くなったり給与交渉が可能だったりします。同じ仕事をしているのならば、収入に差があることがおかしいので、人事面談のときなどに相談・交渉してみるのもいいでしょう。医師一人を雇いなおすのはかなりの労力と資金が必要になるため、受け入れられる可能性もあります。

医師という職業の特徴の一つとして、転職がステップアップになりやすいということが挙げられます。現職の給与に不満があったり同僚との給与格差があったりする場合は一度、転職情報を調べてみるのもいいでしょう。自分を一度客観視することで市場価格を把握し、今の状態が適正なのかを知ることができます。

ドクタービジョン編集部

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