病院・クリニックにはどんな福利厚生がある?

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公開日:2019.12.10

病院・クリニックにはどんな福利厚生がある?

病院・クリニックにはどんな福利厚生がある?

転職先を検討する時。ついつい月収や年収など給与面ばかりを気にしていませんか。もちろん、いくら貰えるかは大切ですが、福利厚生も合わせて気にかけて欲しいと思います。と言うのも、内容次第で月収や年収の額面以上の価値があるのです。では、医師が働く病院・クリニックには、どのような福利厚生があるのでしょうか。具体例を見ていきましょう。

福利厚生① 住宅関連

住宅手当や家賃補助は福利厚生の中でも人気なものです。家賃の半額を負担してくれたり、独身寮が用意されていたり。地方の病院では、近くの家を借り上げており、そこに殆ど無料同然の値段で住める場合もあります。生活費の中でも家賃の割合は大きいため、住宅手当や家賃補助があると家計に余裕が生まれるでしょう。転職先を探す際、住宅関連の福利厚生のあるなしを確認することをおすすめします。

福利厚生② スポーツ関係

医師が健康を保つことは、人々の健康を守るためにとても重要です。しかし、多忙な日々により運動不足となり、『医者の不養生』という言葉のように自身の健康に注意を払えなくなるもの。そこで、運動不足解消に向けて、提携するスポーツジムに格安で入会できる福利厚生が増えています。また、サッカーやバレーボールなどのサークルを病院内でつくり、その活動費を病院側が負担してくれることもあるようです。

福利厚生③ 人間ドック費用

医師の健康にアプローチする福利厚生には、人間ドック費用の負担もあります。日帰りや一泊二日などで身体の隅々まで調べられる人間ドック。数万円の費用がかかることから足が遠のいてしまいがちです。しかし、ある程度の大きな病院では、医師が人間ドックにかかる費用を負担してくれるところも。病院によっては、家族にも適用されることがあるため、家族単位でみると非常にお得な制度と言えるでしょう。

福利厚生④ 医療費補助

人間ドックだけでなく、診察料など日常的にかかる医療費を補助する制度がある病院も。たとえば、働いている病院で受診した場合、かかった費用の一部が還付されることがあります。医師本人だけでなく、家族も有効になる場合も多いため、小さいお子さんのいるご家庭では役立つのではないでしょうか。

福利厚生⑤ 短時間勤務

常勤医の一般的な雇用条件は、週4日-5日の8時間勤務ではないでしょうか。しかし、育児や介護などやむを得ない事情がある場合、短時間の勤務を認める制度を設けた病院もあります。時短のため給与は下がってしまいますが、大切なライフイベント時にプライベートを重視して働けるのは魅力でしょう。

福利厚生⑥ 保育施設

子どもを持つ医師のために院内に保育施設を設けている病院が、少しずつ増えています。24時間対応の場所もあり、残業や当直でも安心して働くことができるでしょう。院内に設けられない場合でも、周囲の保育施設を利用する際に、費用面などで補助していただけることもあるようです。育児と仕事を両立したいと考えているのなら、こうした福利厚生が整った病院への転職も検討すると良いでしょう。

福利厚生⑦ 学会・研修補助

学会や研修は日本各地で行われます。同じ診療科であっても、開催地は固定されていないため、ある年は東京ある年は福岡...といったように全国各地に足を運ばなければなりません。飛行機を使わなければいけない距離で開催されることもあり、交通費などが補助されると助かるのではないでしょうか。病院によっては、海外で行われる国際的な学会への参加費用も負担してくれるところもあります。

福利厚生⑧ 退職金

人生の三大資金は、住宅・教育・老後と言われています。「老後までに2000万円は貯めるべき」といった話を耳にしたこともあるのではないでしょうか。退職金があれば、職能と職歴に応じた金額を貰うことができます。老後における強い味方となるので、退職金制度が存在する病院を選んだ方が良いでしょう。転職前に退職金はあるのか、退職金の規定はどのようになっているか確認しておくことをおすすめします。

ドクタービジョン編集部

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