患者さま一人ひとりと向き合える環境を【横浜西口菅原皮膚科】

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インタビュー 医療機関

公開日:2021.10.12

患者さま一人ひとりと向き合える環境を【横浜西口菅原皮膚科】

患者さま一人ひとりと向き合える環境を【横浜西口菅原皮膚科】

横浜駅西口から徒歩4分に位置する横浜西口菅原皮膚科。アトピー性皮膚炎や白斑、乾癬などに対する紫外線療法に力を入れている保険診療を中心とするクリニックです。難治性皮膚疾患の専門的な治療を受けられることから、神奈川、東京、埼玉と幅広いエリアから患者さまが訪れています。今回は、院長・理事長の三上先生にクリニックの特徴や大切にしている考え方について伺いました。

三上万理子先生の写真

横浜西口菅原皮膚科 院長:三上万理子先生

東京女子医科大学卒業後、同大学糖尿病センター内科入局。その後、横浜市立大学医学部皮膚科に入局。横浜市立市民病院や国立相模原病院などで経験を積み現職に。専門は皮膚感染症で、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の疫学調査やハンセン病・ブルーリ潰瘍など「顧みられない熱帯病(NTDs)」関連のプロジェクトにも携わっている。

「誠実であること」を理念に地元で愛されるクリニック

「誠実であること」を理念に地元で愛されるクリニック

お父様の代に開業されたクリニックと伺っております。はじめに貴院の歴史についてお教えてください。

2006年に「菅原皮膚科クリニック」として父・菅原信が開業しました。当院がお世話になっている谷川ビル創設時に開業された土肥皮膚科泌尿器科クリニックの土肥院長からお声がけいただいたことがきっかけです。

2010年には「横浜西口菅原皮膚科」と名前を変え、父が理事長・院長として医院のトップを務め、私は副院長として長年やってきました(2021年より現職)。経理や人事、物品・機械購入など運営に関わることは開業以来全て任せてくれました。

日々の診療の他に経理も人事も行うとなると、かなりハードだったのではないでしょうか。

想像以上に大変でした。クリニック運営を任される中で数々の困難にぶつかりましたし、右も左もわからない状態で道に迷うこともありました。仕事に加えて、子どもがまだ小さく子育てとの両立も大変でした。そのような中で「焦っても近道はない。一つひとつの仕事を誠実にこなして患者さまから信頼をいただく以外に道はないだろう。」と諭してくださる先輩方に恵まれたおかげで今日の自分があります。

「誠実であること」は父の代から大切にしているクリニックの理念なのですが、慣れない業務に苦戦してきたからこそ、誠実さがどれほど大事か身に染みてわかります。

三上先生やスタッフの方々による日々の誠実な対応の積み重ねが現在の増患につながっているのですね。貴院は保険診療中心とのことですが、意図があるのでしょうか。

健康は、本来皆さまが持っている平等な権利のはずです。私たちは健康のサポートをさせていただく上で、患者さまには保険診療の範囲で平等な医療を提供したいという思いで、運営をしています。

今後、ニーズに応じて自由診療も取り入れていく予定ではありますが、保険診療中心の運営方針は変わらず続けていきたいと考えています。

専門的な紫外線療法を提供

貴院で専門的に診ている疾患はありますか?

アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、尋常性白斑、皮膚感染症などを専門的に診ています。特に尋常性白斑は専門とする医師や医療機関が少なく、治療の選択肢も限られることから新しい治療を求めて、医療機関を探していらっしゃる患者さまが多い疾患です。すでに何件もの医療機関に相談していて、藁にもすがる思いで来てくださる方もいらっしゃいます。そのようなこともあり、横浜エリアで尋常性白斑を専門的に診る役割をしっかり担っていかねばならないと考えています。そのために日本全国の尋常性白斑や光線療法の専門家の先生方と密な連携をとっています

注力されている治療法についても教えてください。

当院では積極的に「紫外線療法」を取りいれ、紫外線療法の機器を4種類導入して治療に力を入れています。複数の機器をうまく組み合わせ、一人ひとりに最適な治療法をオーダーメイドで作っています。複数機種を組み合わせて使用しても請求できる保険点数は一緒です。にもかかわらず、導入する機器や台数、オーダーメイドの治療にこだわるのは、できるだけ質の高い医療を提供したいという強い思いがあるからです。

患者さまを診察するにあたって、心がけていることはありますか?

自分自身が学会や勉強会などに参加して学ぶこと、全国の著名な先生からご指導を賜るなど、知識を高める努力は欠かしません。患者さまにより充実した情報をお伝えできるようにとスタッフの教育にも重点を置いています。

患者さまには医師から疾患や治療について説明した後に、看護師からもう一度説明する機会を設けています。どうしても説明を1回聞いただけでは、忘れてしまわれることも多いので、患者さまに正しい知識が定着するように、説明を2回聞ける仕組みを整えています。

サポート体制充実!スタッフの人柄の良さが売り

サポート体制充実!スタッフの人柄の良さが売り

貴院では入職間もない医師に対してどのようなサポートを行っていますか?

処方禁忌やローカルルールは初めに説明し、困ったときにすぐ相談しやすい環境作りをしています。初診で問診が複雑そうな患者さまは私が拝見して、診療をサポートすることもあります。医療のクオリティを保つために最低限、習得していただきたい事項は共有しますが、基本的に今までの経験を活かして患者さまに寄り添っていただければ大丈夫です。

電子カルテが不得意の先生には、電子カルテの会社からトレーナーをお呼びするなど、苦手分野は手厚くサポートをしています。入職した先生には、得意分野でのびのびと実力を発揮していただきたいです。

職場やスタッフの雰囲気についてお教えください。

スタッフは40〜50代の方が多く在籍しており、仲はとっても良いと思います。当院の特徴は、医師、看護師、受付などスタッフ全員の性格の良さです。自分を犠牲にしても人のために動けるような、思いやりのあるスタッフたちが揃っています。各々のプロフェッショナルの立場から異業種をサポートしているので、働きやすいと思います。

スタッフ同士の円滑なコミュニケーションのためにしている取り組みはありますか?

モチベーションを高めるためにもミーティングや食事会など、一緒に過ごす時間を作るようにしています。コロナ禍で以前のような食事会はできていませんが、地元の飲食店を応援するためにも少しリッチなお弁当を全員分注文して、院内で距離をとりつつ食べながら楽しく話をしています。

一人ひとりの患者さまと長く向き合える環境

三上先生はどのような先生と一緒に働きたいですか?

誠実で実直な先生と働きたいです。刹那的に患者さまを診て終わりではなく、生涯のかかりつけ医になるつもりで患者さまを大切にする先生が理想です。同じ患者さまを長い目で診ていきたいと考えている先生にはぴったりだと思います。

医療には終わりがないので、勉強に真剣に向かい合える方や「努力」という言葉が好きな方も大歓迎です。

専門医資格は重視しますか?

皮膚科専門医の資格があることは望ましいですが、その他の資格は求めません。私たちの役目は、病気を見過ごさないようにピックアップすること。専門医資格の有無よりも、その目を養ってきているかどうかを重視します。

皮膚科領域において、皮膚筋炎や全身性エリテマトーデスなどの膠原病は重症度が高く、命に関わることがあります。しかし、「湿疹」と誤診されるケースがしばしば見られます。これらの病気を見定めるには、ある程度のキャリアを積まないと難しいのかもしれません。

私も修行中の身のため、大きなことは言えませんが、見えるものの奥に何か他に病気が隠れていないか、という視点を常に持って挑んでくれる先生だとよいです。

最後に、この記事を読んでいる医師にメッセージをお願いします。

当院のある鶴屋町には医療機関が多く、町全体が医療モールのような地域です。クリニック間のつながりも強く、周辺の薬局とも仲良しで二人三脚のチームのような雰囲気です。

私自身、医師として働く中で、鶴屋町の地域性には本当に恵まれていると感じます。当院には、特に地元の神奈川区や西区から患者さまが多くいらっしゃいますが、いつも温かく受け入れてくださり、混雑でお待たせしてしまったときに「いいのよ!いいのよ!」と寄り添っていただくこともあります。このような柔和な患者さまが多い地域で働けることは幸せなことだと思っています。

当院がお世話になっている谷川ビルは災害時避難ビルになっており、24時間警備でセキュリティも万全なので、女性でも安心して働けると思います。私たちの考え方に共感してくださる先生に、ぜひ、一度お会いできればと存じます。

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ドクタービジョン編集部

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