医師の面接必勝ガイド:給与交渉からWEB面接のコツまで完全網羅

医師がキャリアや働き方を考える上で参考となる情報をお届けします。
医療業界動向や診療科別の特徴、転職事例・インタビュー記事、専門家によるコラムなどを日々の情報収集にお役立てください。

転職ノウハウ

公開日:2023.09.07

医師の面接必勝ガイド:給与交渉からWEB面接のコツまで完全網羅

医師の面接必勝ガイド:給与交渉からWEB面接のコツまで完全網羅

医師の転職活動において内定を決める重要なステップが「面接」です。投げかけられる質問の真意を掴み、ポジティブな印象が伝わる回答を用意しておくのが面接突破の秘訣です。

今回は、医師の面接でよく聞かれる質問を回答例とともに詳しく解説します。好条件で入職するための交渉術や聞きにくい質問をスムーズに切り出すコツなどを織り交ぜながら、万全な準備ができるようお手伝いします。

医師の面接でよく聞かれる質問と回答例

医師の面接でよく聞かれる質問と回答例

面接で採用担当者が重視するのは、医師としてのスキルや知識・人柄・仕事へのモチベーションです。面接官からの質問に困惑しなくて済むよう、しっかりとシミュレーションしておきましょう。代表的な質問と回答例を以下に紹介していますので、ぜひご参照ください。

「転職を希望されたのはどのような理由からですか?」

前職に不満があって転職を決めた場合であっても、ネガティブな内容をそのまま伝えるのは賢明ではありません。面接官に悪い印象を与え、評価を下げる材料になりかねないためです。
たとえば「労力や勤務時間に対する対価が割に合わなかった」といった退職理由の場合、「QOLを高めるためにより効率的な働き方を求めている」というように、ポジティブな印象を与える言い換えが必要です。伝わり方が全く異なります。

ポジティブ変換の文例

  • 給与額への不満が転職理由の場合
    「子供の教育や親の介護にまつわる出費がかさみ、収入のベースアップが必要になった」

  • 過労や重責が転職理由の場合
    「自身の体力や気力のキャパを鑑み、今後のキャリアを見直す必要があると感じた」

  • スキルアップできない環境への不満が転職理由の場合
    「臨床経験や専門知識を幅広く構築できる環境に身を置きたい」

  • 人間関係のトラブルが転職理由の場合
    「新しい価値観のもとで医療のプロとしての知見を広げたい」


「志望動機をお聞かせください」

履歴書に記載した内容と齟齬がないように注意が必要です。応募先の病院が掲げる経営理念や診療方針をリサーチし、求められる医師像を把握しておくと記載内容の方向性を見極めやすくなるでしょう。
複数の医療機関に応募する場合は、使い回しをせず応募先に応じて適切な内容に書き換えましょう。

志望動機の回答例

「高齢者医療に関し、地域の中核的な機関として御院が担っておられる役割に魅力を感じて入職を志望いたしました。
これまで内科医として培った経験を活かし、今後ますます重要となる高齢者ケアの分野でより大きな貢献ができる医師になりたいと考えております。
本業である一般内科の業務だけでなく、よりよい職場環境づくりのプロジェクトなどにも積極的に参加させていただきたいと願っております。」


「自己紹介をお願いします」

この質問から面接官が探りたいのは、「自身を内省・俯瞰できているか」「偏りのない判断ができるか」といった点です。強みと弱みは紙一重であることを踏まえ、長所や短所をバランスよく含めて自身の人となりが分かる内容にしましょう。失敗をリカバーし、医師として成長したエピソードなどを織り交ぜるとより効果的です。

自己紹介の回答例

「私の強みは、洞察力が高く思慮深い点です。患者様のお悩みや要望を正しく把握し、リサーチを徹底した上で最適解を導き出すよう常に心掛けております。また、患者様との信頼関係を構築するために、問診ではできるだけ分かりやすい言葉で説明を行い、ご質問にも真摯に回答するよう努めております。
一方、慎重になるあまり決断に時間を掛けて過ぎてしまう点が弱みです。分析や準備のプロセスが膨大になり、睡眠時間を圧迫するケースがこれまで多々ございました。決断の遅れはチームにも影響を及ぼしますので、今後は作業効率の向上やタイムマネージメントにも注力してまいります。」


「医師としてこれまで注力してこられた分野を教えてください」

今までの代表的な業績や日々の業務において大事にしていること、自らの働きかけによって組織を改善した実績などを中心に話すと、面接官が具体的にイメージしやすくなり好印象を与えることができるでしょう。
役職に就きマネージメント業務を行っていた経験があればぜひアピールをしましょう。高評価を得る可能性が高くなります。

これまで注力してきた分野の回答例

「内科での10年に及ぶ臨床経験の中で、卒後研修強化プロジェクトのリーダーを7年務めました。大人数が所属するチームのまとめ役として、折衝に気を付けながら目的を遂行する難しさとやりがいを学び、マネージメント能力や周りの協力を得るコミュニケーション能力が養われたと自負しております。」


「今後のキャリアプランはどのようにお考えですか」

転職理由や志望動機とキャリアプランに整合性を持たせましょう。個人的な都合が先行しすぎている場合、協調性がないと判断される可能性があるので注意してください。
理想とする働き方を率直に伝え、それが応募先の病院側にどのような利点となるのかを結び付けて伝えると効果的です。具体的な数字を盛り込んで目標を伝えると、意欲の高さをより伝えることができます。
この質問には「入職後に応募者がどのように活躍してくれるのか」を確かめる意図が含まれているので、開業を考えている場合でも面接時には胸にしまっておくのがよいでしょう。

キャリアプランの回答例

「35歳までに消化器内科の専門医と指導医資格を取得し、この分野への理解をさらに深めたいと考えております。それまでは、臨床医として十分な基礎力を身に付けるべく日々の業務に勤しむ所存です。
40歳を迎える頃には、人材育成を担い御院に大きく貢献できる医師として活躍できるよう研鑽を積む決意でございます。
地域に密着し幅広い患者層に対応しておられる御院にて、さまざまな疾患への対応力を養う機会をいただければ幸いです。」


「ほかに何か質問はありますか?」

確認すべき項目についてひと通り話し終えたタイミングでされる質問です。
面接官はこの質問によって「応募者が自院で働くイメージを具体的に持てているか」「何を重視する人物なのか」「社風にマッチするか」などを見極めているので、受け身ではなく主体的に能力を高める意思がある旨をアピールしましょう。面接の終盤で自分を強く印象付けるチャンスとなります。

「質問はありますか」という逆質問への回答例

  • 「患者様への対応で気を付けるべき点はございますか?」
  • 「1日の業務の流れを大まかに教えていただけますか?」
  • 「入職までに準備しておくべきことがあればご教授いただけますか?」
  • 「スタッフ同士や患者様へのコミュニケーションで大事にされていることはございますか?


面接時に確認しておくべきこと

面接時に確認しておくべきこと

面接は、応募先が求める人材と自身の希望がマッチしているかを確認する重要な機会ですので、気になる点は必ず確認しておきましょう。
項目別の注意点を以下で解説します。

実際に任される業務内容や分量

入職後の業務内容が希望したものと乖離していないかを確認します。

業務内容の確認事項例

  • ワーク・ライフ・バランスを考え前職より業務量を控えたいと考えているにも関わらず、当直やオンコール対応が増えないか
  • 外来数は1コマあたりどれぐらいか
  • 好待遇を望んでいるにも関わらず前職よりも収入が減額しないか

当直や残業などの勤務条件

求人票に「夜間当直は原則なし」「週1より勤務可」などと書かれていても、実際の現場では追加の勤務を受け入れざるを得ない状況が発生する場合もあります。
こうした流動的な要素は求人票だけで判断できないため、入職後のトラブル回避のために確認しておきましょう。

入職後の業務を円滑にするその他の項目

業務を円滑に開始できるよう、職場の雰囲気や現場で使用されている備品のメーカーなどについても確認しておきましょう。質問内容が具体的であればあるほど「入職意思が強い」という印象を与えられます。

入職後の業務内容確認例

  • どのような医薬品や医療機器が使われているか
  • 診療科同士や関連機関との協力体制はどのようになっているか
  • 患者様と良好な関係を構築するためにどのような取り組みが行われているか

面接で直接聞きにくい項目に関しては、あらかじめ転職コンサルタントなど第三者から情報を得るほうがスムーズです。医師の転職を専門に扱う転職エージェントは、応募先の病院のみならず医療業界全体の情報を幅広く把握しています。これまで多くの転職をサポートしてきた実績を踏まえ「面接時にどのような質問をすると採用担当者の心証がよくなるか」といった有効なアドバイスをしてくれるでしょう。

コンサルタントへ確認すべき内容例

  • 給与や退職金の額
  • 患者層
  • 病院周辺の治安
  • 院内での人間関係のトラブル例

面接時に待遇面への質問はどの程度してよいもの?

「待遇面ばかりを気にしている」という印象を持たれるのは好ましくないですが、勤務する上で重要な項目のため、病院側から十分な説明を得られない場合はしっかりと確認する必要があります。

聞きにくい内容を尋ねるときは、「クッション言葉」をきっかけ作りの一端にするとよいでしょう。
クッション言葉とは、不快感を与える恐れがある内容に前置きとして添える言葉。本題に入る前に相手を敬う気持ちが伝わり、直接的すぎる印象を和らげることができます。

待遇面の質問を切り出すときに効果的なクッション言葉の例

  • 「恐れ入りますが」
  • 「恐縮ですが」
  • 「不躾ですが」

直接質問するのに躊躇するような内容であれば、転職コンサルタントに確認したい項目を伝え、病院側へ代わりに確認してもらうとスムーズです。

収入UPを目指す医師にとって欠かせない給与交渉術

収入UPを目指す医師にとって欠かせない給与交渉術

給与交渉を行う前に、まずは自身の市場価格を知ることが重要です。一般的に医師の収入は、経験年数・集患力・勤務条件(当直やオンコールの回数など)・能力・スキル・業務量などで決まります。市場価値を客観的に把握することで妥当な金額を提示でき、病院側を納得させられる確率が高まります。
医師の転職を専門に扱うエージェントは適正な年収額を公正に判断してくれるので、事前カウンセリングを受けておくとよいでしょう。

求人広告などを見て医療機関へ自身が直接応募する場合は、給与交渉を自分で行う必要があります。一般的には、面接時に「給与はいくらを希望しますか」と質問されたときに希望の条件を伝える流れが自然です。気になる点がある場合は、このタイミングで質問をしましょう。

求人票に記載されている待遇面はあくまでも病院の規定通りの内容であり、問い合わせてみると案外柔軟に対応してもらえることがあります。提示されている給与額が1,000から1,500万円のように幅を持たせてある場合は、どのような条件なら上限まで受け取れるのかを確認するのも有効です。

しかし中には、「給与交渉に心理的な負担を感じる」「紹介で入職するので金銭面に関する言及はしにくい」という医師の方もおられるでしょう。そのような場合は、プロのコンサルタントに交渉を代行してもらうのが得策です。医師専門の転職エージェントにはさまざまなケースの転職をサポートしたノウハウが蓄積されており、給与交渉についても豊富な経験を持っています。内定後のフォローまで任せられるため、万が一ミスマッチがあった場合はいつでも相談可能です。

WEB面接に必要な準備とマナー

WEB面接に必要な準備とマナー

安定したインターネット環境を整備する

電波が途切れやすい地下にいる時や移動中などにWEB面接を受けるのは基本的に避けましょう。普段から安定性の確認が取れているWi-FiやLANケーブルが使用できる環境であれば、落ち着いて面接を受けられます。

生活音や雑音をシャットアウトできる個室を用意する

カフェのように不特定多数の人が出入りする場所、話し声や赤ちゃんの泣き声、ペットの声などが入り込む状況は避け、静かに話し合いができる部屋を用意しましょう。

面接にふさわしい服装で臨む

対面での面接と同じように、WEB面接時もスーツを着用します。画面上では顔色が悪く見えやすいので、実際の画面越しで照明の当たり具合などもチェックしましょう。
顔の下に白い紙や布を置くと、レフ板代わりになって 顔色を明るく見せられます。

PC・スマートフォンの設置場所と設定方法に気を付ける

三脚やスタンドで固定し、不意に充電の残量がなくならないようコードを繋げた状態にしておきます。
SNSやメールの通知音が鳴らないよう、通知設定をOFFにすることも忘れず行っておきましょう。

カメラとの距離や角度に気を付ける

カメラを設置する際は、自分の視線とカメラが同じ高さになるよう気を配りましょう。視線よりもカメラが低い場合、面接官を見下ろすアングルになってしまうので要注意です。背筋を伸ばしたときに頭部全体から肩までが映りこむ距離に固定するのがベストです。

背景はシンプルな壁紙にする

面接官の気が散らないように、白い壁やカーテンを背景にするとよいでしょう。自宅に適当な場所が見当たらない場合は、パソコンの設定で背景をぼかしたり、シンプルなバーチャル背景を使用したりするのもひとつの手です。

白または黒のマイク付き有線イヤホンを使用する

周りの雑音まで拾ってしまうスピーカーではなく、会話に集中できるイヤホンを使用します。ノイズキャンセリング機能付きやマイク一体型なら、お互いの声がよりクリアに伝わります。
イヤホンの色は派手なものを避け、ベーシックな白か黒が適切です。通信トラブルに弱い無線のBluetoothタイプではなく、有線タイプが確実です。

面接を受ける前にプロのアドバイスを受けよう

人材紹介のプロである転職エージェントは、面接の準備から条件交渉、入職後のサポートまで一貫して任せられる存在です。医療業界の転職を成功させるノウハウとデータを膨大にストックしており、一人ひとりに合わせた的確な情報提供をしてくれます。

ドクタービジョンは、「日本調剤株式会社」を母体とする転職エージェントです。全国5ヶ所に支店を展開して医療機関との強い信頼関係を築いており、求人票だけでは分からない職場の雰囲気や体制に関する詳しい情報を提供することが可能です。もちろん、履歴書の書き方や面接のリハーサル、好感度が上がる質疑応答など、希望の職に就くための包括的なサポートも行っています。
医師の転職に関するご相談・ご利用はすべて無料です。理想とする転職への関門を確実に突破するために、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

ドクタービジョン編集部

医師がキャリアや働き方を考える上で参考となる情報をお届けします。医療業界動向や診療科別の特徴、転職事例・インタビュー記事、専門家によるコラムなどを日々の情報収集にお役立てください。

今の働き方に不安や迷いがあるなら医師キャリアサポートのドクタービジョンまで。無料でご相談いただけます