給与 2018.02.14

非常勤勤務の給与の相場は?拘束時間はどれくらい?

非常勤勤務の給与の相場は?拘束時間はどれくらい?

高収入を得られる医師だからこそ、「今の給与でいいのか、給与アップはできないのか」など給与面の悩みや疑問を持つ方は多いでしょう。実際、「今の給与では家庭を維持できない」といった理由で、常勤勤務している病院以外で休日に非常勤勤務として働き、収入の増加を図っている医師も多くいます。 非常勤勤務で働ける場所を探す場合、給与事情はとても気になるポイントですが、非常勤医師の給与相場はどうなっているのでしょうか? また常勤勤務とは異なる働き方であるため、拘束時間や待遇なども変わってくる可能性がありますので、事前に理解しておく必要があります。 今回は非常勤勤務の医師に着目して、給与の相場や拘束時間について解説していきます。

雇用契約における非常勤医師の定義とは?

はじめに常勤医師と非常勤医師がそれぞれどのように定められているか、雇用契約の違いから見ていきましょう。 常勤医師は、契約先の病院にフルタイムで勤務する正規雇用の医師のことを言います。それに対して非常勤医師は、フルタイムではなく、アルバイト契約という雇用契約となります。働き方としては、「スポット勤務」もしくは「定期非常勤医師」の2パターンとなります。 定期非常勤務医師とは、 一般社会で言うアルバイトと同じように、固定勤務ではなくスケジュール制の働き方になります。対してスポット勤務は月に1度や年に1度など、決まった業務がある場合のみ勤務する際の契約を言います。

勤務時間による境界線とは?

上記の雇用契約の違いから、勤務時間についても大きな違いがあります。厚生労働省医局部が発行している医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要綱では、次のような記載があります。 ・常勤医師とは、原則として病院で定めた医師の勤務時間の全てを勤務する者をいう ・「病院で定めた医師の1週間の勤務時間が、32時間未満の場合は、32時間以上勤務している医師を常勤医師とし、その他は非常勤医師として常勤換算する」 つまり、勤務時間が週に32時間以上であれば常勤医師となり、32時間未満であれば非常勤医師ということになるのです。 しかしここで注意して欲しいのが、この32時間はあくまで医療法において、医師の必要人数を計算する際の基準とされているのであって、実際は32時間を超えて勤務する医師も多くいます。 勤務時間については、同じ非常勤医師であっても雇用契約を結ぶ際の契約内容によってさまざまです。

非常勤の医師の給与の相場とは

前項では常勤医師と非常勤医師の給与と働き方の違いについて、見てきました。ここからは非常勤医師の給与事情や働き方について、具体的な内容をもう少し細かく解説していきます。

非常勤医師の給与事情について

非常勤医師の給与制度は日給制が多く、時給制の場合もあります。 一般的な時給の相場は10,000円〜15,000円、日給の相場は80,000円程度と言われていますが、どれだけ働くかや、勤務する時間、内容によって金額に大きな差が出てきます。 また、医院のある都道府県など、エリアによっても上下することがあります。近隣の都道府県も考慮にいれることが出来る状況なのであれば、他県の情報も見てみると良いでしょう。 また当直など、対応できる医師の数が少ない業務などを担当すると、通常よりも高い金額をもらうことができます。常勤とは違って自分が働いた分だけもらえるので、中には常勤勤務はせず、非常勤勤務のみで収入を得ている医師もいます。

診療科目や勤務する病院によって違う

非常勤医師の相場はあくまで目安で、診療科目や病院によって大きく異なります。 例えば診療科目については、診療報酬が高い科目は非常勤医師の時給も高いと言われています。 また病院によって求められるスキルが違うため、高度な技術を持っている人ほど時給が高く設定されているようです。

医師が不足している病院ほど時給が高い傾向に

全体的に医師不足は問題視されていますが、その中でも特に医師不足が深刻な地域や病院の非常勤医師は給与が高い傾向にあり、これには2つの理由があります。 必要な医師の数が足りていない病院だと、非常勤医師であっても長時間労働が多い状況となってしまうためです。またもう1つは医師が足りていないことへの解決策として、常勤医師を雇うより非常勤医師を雇う方が人件費の削減につながるからです。 さらに、医師不足の他にも地域によって医師の数に大きな偏りがあるので、高齢者の割合が多い地域や患者数が多く医師の数が少ない地域に関しては、非常勤医師の時給が高く設定されているようです。

非常勤の医師の拘束時間はどれくらい?

非常勤医師が重要視するのは、給与面ともう1つが働く時間です。目的やワークライフバランスを考えて勤務日や時間を設定することができるので、常勤勤務とはまた違った拘束時間となります。

非常勤勤務で働く際の拘束時間は?

非常勤医師の場合は、勤務する病院や契約時の内容によって拘束時間が異なります。 たとえば、事情があって日によって勤務時間を変動させる必要がある人や、女性医師で結婚や出産を機に家庭の時間を優先した働き方を希望する場合など、さまざまな事情に合わせて働く時間を選択することが可能となります。 そのため、常勤医師と比べて拘束時間は多くありませんし、自由度も高くなります。

自由に選べるはずが長時間労働になることも

非常勤勤務は、働く時間や日数を自身で調整できるので、常勤勤務に比べて拘束時間が長くなることはあまりありません。 しかし選ぶ病院によっては、残業をお願いされたり医師が少ないため対応しなければならないなど、結局長時間労働となってしまうケースも少なくありません。また病院側からすると、非常勤医師の場合は社会保険料が不要でコスト削減となるため、常勤医師ではなく非常勤医師を雇用したい病院も多いのです。 そのため残業や当直を頼まれる機会も多く、気づけば長時間働くことになる可能性もあります。

非常勤勤務を考える上で注意するべきポイント

科目が違うことで需要や競争率も変わる

診療科目によって、給与も変わることがあることは既に説明しましたが、診療科目が違えば競争率の高さも変わってきます。 例えば、内科や整形外科の非常勤勤務は、一般的に希望する医師数が多い科目であると言われています。しかし、同じく病院側も内科や整形外科の非常勤勤務を求める病院が多いため、競争率も割と安定していて、勤務先を見つけることが難しいわけではありません。 その一方で、希望する医師数に対して募集が少なく競争率が高くなりがちな科目もあります。例えば、消化器内科は内視鏡の扱いなど技術力をより磨くことができるという点で人気ですが、求人数は多く出回らないことが多く競争率が高いと言われています。その他には美容皮膚科も競争率が高くなりがちな科目で、このような科目での勤務を希望するのであれば求人をこまめにチェックし、出てきたらすぐ応募をすることが重要です。

病院によって拘束時間が違うことがある

「勤務時間による境界線とは?」で説明したように、勤務時間が必ず32時間未満でなければならないことはないので、非常勤で働く環境で医師が足りていないのであれば、当然働く時間も長くなります。また、仕事の負担も大きくなってしまい、その結果常勤医師よりもハードな労働状況となってしまうケースも少なくありません。 このような病院による労働状況は一概にデメリットとは言えず、少しでも多く経験を積みたいと考えている方にはメリットとなることもあるでしょう。しかし、非常勤勤務を検討している場合は、自分の希望と病院の状況を照らし合わせながら必ず確認するようにすると良いでしょう

非常勤のみの勤務の場合、社会保険には要注意

常勤医師は勤務先の病院で健康保険や労災保険、雇用保険、年金保険に加入し、報酬から差し引かれますが、非常勤だけで収入を得ている場合は各自で国民年金や国民健康保険などに加入する必要があります。

非常勤勤務はバランスを考えた働き方を!

非常勤勤務をすることで収入は確かに上がるのですが、常勤している病院での勤務時間もトータルすると、長い時間働いていることになります。 勤務時間が増えていくと、それだけ心身のバランスを崩してしまうデメリットもありますので、非常勤勤務をして収入を増やすことよりも常勤勤務している病院での就業状況を見直すことも考えてみましょう。 またそれ以外でも転職するなどして、非常勤勤務をいい形で活かせるようにすることが大切です。今回の非常勤医師の給与相場や拘束時間などを参考に、自分にあった選択肢を見つけてください。

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