意外と多い転職理由とは?「体力が持たない」?

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転職ノウハウ

公開日:2019.01.29

意外と多い転職理由とは?「体力が持たない」?

意外と多い転職理由とは?「体力が持たない」?

医師は転職が多い傾向にある職業です。人生の中で4回、5回と転職することは多くありますし、中には2桁の転職をする医師もいます。

一般のサラリーマンならば4回、5回の転職でも面接などで悪影響が及ぶことがありますが、医師にはそういった傾向は少ないため、転職がしやすくあります。それではなぜこんなに転職が多いのでしょうか?意外と多い転職理由に、「体力が持たない」というものがあります。

1:医師の業務は基本的に激務

医師は収入が高いことでも有名ですが、激務なことでも有名です。近年、相次いで医学部が増設されたように、基本的に医師数は足りていません。足りていないからこそ、現職の医師に負担がかかり激務になります。特に外科や産科、救急科、麻酔科のように、急な対応や手術対応が必要な診療科の忙しさは想像を絶するものです。

手術中に患者の状態が急変することは日常茶飯事ですし、予定されていた時間で手術が終わることは稀です。基本的に手術は長引くため、その分働く時間は長くなります。

また、当直やオンコールの対応も、医師の就業時間に拍車をかけています。当直では何事もないならば過眠をして過ごせますが、いつ患者が来るか分からないため気を抜くことができません。翌朝、何事もなかったように日勤に繋がるため、疲労が残りやすいです。オンコールも同様で、自宅に帰れはしますが何かあったらすぐに病院に駆けつけなければいけないため、ゆっくりとお酒を飲んだり熟睡したりすることはできません。

また医師の仕事は人の生命にも関わるため、ストレスを受けやすく精神的にも疲労していきます。肉体的、精神的に疲弊してしまうので、体力がもたないと感じる医師は多くいます。

2:体力による医師の転職

体力が持たないという理由で転職を考える医師は、相当数存在します。同僚の医師と話していて、「最近疲労が取れない」という話題になることも多いのではないでしょうか?

「体力問題程度で辞めたくない」「「自分の体力が低いだけ」などと思ってしまう人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。多くの医師が体力がもたないことに悩んでいるため、疲労によりどうしても毎日が辛いということであれば、転職という選択肢を検討することで解決することもあります。

現在の雇用契約に、当直やオンコールはついていませんか?通常の業務は問題なくこなせても、当直やオンコールがある時は疲労がとても溜まるという人も多いです。本来ならば休息しているはずの時間に、ある種の緊張感を持ちながら待機しなければならないため、疲れるのは当然のことです。

実際に急患対応をして体と脳を動かしているならばなおさらです。疲労を溜めないようにするためには、まず当直とオンコールの対応をしなくてよい医療機関を探すことがおすすめです。

常勤医ならば、当直やオンコールをしなくてよい条件で求人を募集している医療機関もあります。転職サイトや転職コンサルタントを使って、そのような職場を探して条件を確認してみるとよいでしょう。

また働き方を変えるのもおすすめです。開業医では過剰な労働負担を感じる医師はほとんどいないため、そろそろ開業を考えているのならば思い切って実行するのも一つの手です。開業はハードルが高いため、非常勤医として働くのもよいでしょう。非常勤医は契約時に当直やオンコールをしない契約にすることもできるため、過剰な労働負担が生じにくい就業形態です。いざ働いてみて労働負担が大きいということになったらすぐに辞められるため、気軽と言える働き方でしょう。

3:睡眠が足りていないと思ったら労働負担が大きい

睡眠不足が続くと、それがどんどん蓄積していき睡眠負債となります。週末の寝だめでは睡眠負債は解消することができないため、日々きちんと睡眠を取ることが重要です。睡眠負債が溜まると日中の眠気や疲労感、倦怠感、集中力の欠如に悩まされるようになります。日中の眠気や疲労感に困って「最近睡眠が足りていない」とおもったら、過重労働とそれに付随する睡眠不足が顕在化してきている証拠です。

睡眠は人間の心身を回復させるためにとても重要です。睡眠が足りていないと感じていることは心身が発しているアラートなので、無視しないようにしましょう。現状の労働状況を上司や総務などに相談して、労働状況が変わらないならば、思い切って転職を考えるとよいでしょう。

ドクタービジョン編集部

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