iDeCoの掛金は何円から始められる?

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公開日:2022.03.30

iDeCoの掛金は何円から始められる?

iDeCoの掛金は何円から始められる?

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    iDeCoは月々5,000円から始められ、1,000円単位で自由に掛金額を設定できます。また、1年間につき1回限り掛金額を変更したり、休止したりできるため、ライフスタイルに合わせた資産形成に無理なく活用可能です。

    毎月定額の掛金を拠出することもでき、また、特定の月にまとめて拠出する「年単位拠出」という方法も認められています。年単位拠出の場合は、事前に月ごとの掛金額を設定するなど年間拠出計画を立てておく必要があり、【加入者月別掛金額登録・変更届】を国民年金基金連合会に提出します。

    掛金は60歳(※)になるまで拠出でき、その全額が所得控除の対象になるため、所得税と住民税を軽減することにより税制上優遇されます。掛金額の上限は、公的年金の被保険者区分(第1~3号被保険者)や企業年金の加入有無等で異なります。勤務医の場合、拠出限度額は年額14.4~27.6万円であり、仮に税率を所得税33%・住民税10%とすると、年間およそ6.2~11.9万円の節税効果を拠出時に享受できます。したがって、拠出を上限金額で10年間続けた場合、100万円前後の税金を節約可能です

    運用益のおいては、一般的な金融商品のように20.315%課税されることなく、非課税で再投資されるため利益増幅効果も期待できます。なお、転職等でも運用はそのまま続けられるため、手続きは必要になりますが、ポータビリティに優れています。

    ※2022年5月より、第1・3号被保険者で国民年金の任意加入被保険者および第2号被保険者は65歳に改正あり

    重要POINT

    • ・掛金額は月々5,000円以上1,000円単位で上限あり
    • ・掛金額の変更・休止可
    • ・iDeCoの税制メリットは3点
       1.拠出時:掛金が全額所得控除になる
       2.運用中:運用益は非課税となり、再投資できる
       3.受取時:大きな控除が認められる(退職所得控除または公的年金等控除)
    • ・ポータビリティに優れているため、転職等においても資産形成を継続できる

    長沼 満美愛

    監修者:長沼 満美愛

    ファイナンシャルプランナーCFP(R)・1級FP技能士
    神戸女学院大学卒業後、損害保険会社に就職。積立・年金・介護など長期保険に特化した業務を担当。そのあと、FP協会相談室の相談員として従事。現在、大学・資格の学校TAC・オンスク.JPにて資格講座の講師として活動するかたわら、セミナー講師や執筆も手がける。『あてるFP技能士1級』(TAC出版)を執筆。毎日新聞「終活Q&A」・みずほ銀行WEBサイトコラム寄稿。毎日新聞生活の窓口相談員。塾講師・家庭教師の豊富な経験を活かして、「誰でも分かるセミナー講師」・「親身なFP個別相談」をめざす。

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