美容外科で働く医師の年収はいくら?働きやすさや転科のポイントもチェック

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公開日:2022.02.25

美容外科で働く医師の年収はいくら?働きやすさや転科のポイントもチェック

美容外科で働く医師の年収はいくら?働きやすさや転科のポイントもチェック

近年になって、美容医療業界で働く医療従事者も徐々に増えてきました。未経験でも大歓迎の美容医療求人も珍しくないことから、美容外科に興味をもち、前向きに転科を検討している医師もいるのではないでしょうか。美容外科に転科したことで、年収がアップしたり、病院勤務時代とは異なる業務内容にやりがいを感じたりする医師は多いようです。

本記事では、美容外科医の年収、働き方、美容外科で働くメリットと転職する際のポイントについて解説します。

美容外科医の年収は?

美容外科医の年収は?

美容外科医の年収は2,181万円。医師の平均年収1,596万円を大きく上回る結果となりました(※1)。実際に美容外科の求人案件(常勤)を見ると、ほとんどの求人が年収1,000万円を上回っていました。

※1.2020年10月時点のドクタービジョン掲載求人をもとに平均値を算出しています。

一例ではありますが、自身で美容外科を開業して院長になると約3,500万円になるケースもあります。さらに全国展開の美容外科グループの主要都市にあるクリニックの分院長になると約4,000万円、大手美容外科で院長に就任すると約8,000万円となるような事例も見受けられます。

美容外科医は、高年収と言われている医師のなかでもとくに平均年収が高い傾向にあり、より多くの成果を出して経営能力やマネジメント能力を身につけることで、さらなる年収アップを狙えることがわかるでしょう。

高年収の秘密は自由診療

美容外科医の平均年収が高い理由には、自由診療を取り扱うケースが多いことがあげられます。

自由診療は、公的保険の適用対象外の治療全般を指します。公的保険を使用しないため、医療機関側が治療内容と料金を自由に設定可能で、支払いは全額患者さま負担です。美容外科の代表的な治療は、ほぼ自由診療にあたります。そのため治療費が高額になりやすく、美容外科医の報酬も高く設定されることが多いです。

美容外科での働き方

美容外科での働き方

美容外科での働き方には以下のような特徴があります。

患者さまの層や相談内容などは一般的な医療機関とは大きく異なる

美容外科の患者さまは、「コンプレックスを解消したい」「今よりもきれいな自分になりたい」という気持ちをもって来院します。総合病院やクリニックなどを受診する患者さまは、発熱、骨折、心身の不調などの病気やケガをきっかけに受診されることから、動機の違いが特徴の一つだと言えるでしょう。

そのため美容外科で働くには、患者さまの気持ちに寄り添う姿勢とコミュニケーション力悩みの原因と要望を正確に理解する能力問題解決に向けた治療計画と処置の提案が不可欠です。また、美容外科診療は侵襲度が高く治療費も高額になることから、患者さまの評価はシビアになります。より理想的な仕上がりを求めて、高度な要求をしてくることも珍しくありません。そのため、流行をキャッチし、必要に応じて新しい手技を習得するなどたゆまぬ努力も必要です。

他診療科から転科してきたばかりの医師は、こうした違いに戸惑いを感じることもあるようです。

研修制度の充実などサポート体制を充実させている美容外科グループも

総合病院や他診療科からの転職者でも知識や手技をスムーズに習得できるよう、研修を実施している美容外科もあります。

多くの場合、OJTにより先輩医師の処置や手術を実際に見学し、自身で実施した手技のチェックに合格すると、入職後1か月ほどで注入治療や二重形成など比較的初歩の処置を任せてもらえるようです。

美容外科で働くメリット

美容外科で働くメリット

美容外科での勤務にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ワークライフバランスを確保しやすい

医師の働き方においてワークライフバランスは問題視されがちですが、美容外科はオンとオフをしっかり分ける傾向にあるようです。診療時間と休診日がしっかり定められているうえ、日帰りでの手術が可能で病床を有していないことから、夜勤や当直など時間外での急患対応もないことが大きく影響しています。

多忙な診療科から美容外科に転科してはじめてオンコールのない休日を過ごせるようになったり、まとまった休みを取れて家族と過ごす時間や趣味に没頭する時間が増えて、QOL(生活の質)向上を感じる医師もいます。

給与が高い

前述の通り、美容外科医の年収は医師の平均年収よりも高い傾向にあります。実力の程度やマネジメント能力次第では、年収3,000万円以上も決して夢ではないでしょう。

ほかの診療科と違ったやりがいを見つけられる

美容外科では、患者さまの「もっときれいになりたい」という願いを叶えるための施術が多くなります。近年の美意識の高まりから、美容医療のニーズと美容外科手術の実施件数は増加傾向。

理想的な美を追求する美容外科の奥深さに気づき、これまでとは異なる診療にやりがいを見出す医師も多いようです。

転科する際のポイント

転科する際のポイント

美容外科が行う美容整形は、二重形成や脂肪吸引などのように身体機能の回復よりも見た目の向上を重視しており、ニキビ治療や医療脱毛など皮膚科領域の自由診療を実施している医療機関も多いようです。

そのため、未経験者歓迎の求人が多いといえども、美容と関係の薄い診療科からのチャレンジよりも、形成外科や皮膚科などでの経験がある方がマッチしやすいようです。

専門医制度にも着目

美容外科の医師として対応可能な業務の幅を広げるには、一定以上の知識と経験が必要です。日本美容外科学会は専門医制度を設け、特定の条件を満たした医師を美容外科専門医に認定しています。

他診療科と同様、専門医などの業務に関連した資格は転職で有利に働きます。美容外科への転科を検討中なら、専門医などの取得条件を一度確認しましょう。

メリットとデメリットの両方を理解する

高報酬かつワークライフバランスを実現する働き方ができるなどメリットの多い美容外科ですが、一方でデメリットもあります。

施術結果が患者さまの理想と異なっていた場合に、クレームを受けるリスクがあります。とくに目、口、鼻など相談件数の多い部位は顔立ちと印象を大きく左右することから、とくに慎重な対応が必要です。

また、他診療科から美容外科に転科した場合、知識や手技を改めて習得する必要があることに注意しましょう。

美容外科は年収やワークライフバランスを重視したい医師におすすめ

美容外科は比較的新しい診療科です。美容面を重視した診療を実施するため、他診療科とは異なるやりがいを見出せるでしょう。平均年収が高く、入職後の努力次第ではさらなるインセンティブが狙えます。また、残業が少なく、夜勤や急患対応、オンコールなど深夜や休日出勤などもないことから、ワークライフバランスとQOLを大切にした働き方を実現できるのも魅力です。

また、未経験歓迎の求人も多いため挑戦しやすい科とも言えます。現在の職場と働き方、今後のキャリアプランを見つめ直し、選択肢の一つとして検討してみると良いでしょう。

ドクタービジョン編集部

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