転職 2021.01.06

外科医の年収はどれくらい?全診療科との比較、キャリアなども解説

外科医の年収はどれくらい?全診療科との比較、キャリアなども解説

知識や経験値の蓄積量がものをいうため、ほかの診療科と比べ修行期間が長いと言われている「外科医」。近年、外科医の働き方が多様化していることもあり、今後は職場と働き方の選択次第で年収にも差が出てくると考えられます。

今回は、将来外科医を目指している方へ、外科医の年収と働き方、キャリアプランの形成について詳しく解説します。

外科医(一般外科)の年収は?

厚生労働省のまとめたデータによると、2018年時点における外科医の人数は約6万人。こちらは、呼吸器外科や整形外科など特定の専門分野に特化している医師も含めた数字です。外科医の男女比は、男性が9、女性が1。全国で活躍する外科医の人数を把握するうえで参考になるでしょう。

また、外科医の平均年収は、全診療科の平均年収1,596万円に対して1,601万円(※1)であり、全診療科の平均と比べるとやや高い数値となりました。ただし、年齢、勤務医と開業医、勤務地の所在(都市部と地方)、救急への対応など諸条件によって違いが出てきますので、あくまでも目安として捉えておくのがよいでしょう。

※1...2020年10月時点のドクタービジョン掲載求人をもとに平均値を出しています

外科医の業務内容と必要とされるスキル

外科医の業務内容と必要とされるスキル

外科医として働く場合、主に医療機関に就職する勤務医とクリニックなどの運営にも携わる開業医という選択肢があります。とくに、各学会が設ける専門医の資格を有する外科医は、比較的規模の大きい医療機関に勤務する傾向があるのをご存知でしょうか。優秀な外科医でも単独でできることには限度があり、ある程度大きい手術になると複数の外科医師と共同で担当する場合が増えるためです。

外科医の主な仕事は、検査・診断結果に基づいて手術の必要性を判断すること。それから、手術を介して患者さまの治療を行うことです。現在では医療技術の進歩による手術内容の高度化を受けて、外科領域も細分化が進んでいます。具体的には、特定の臓器を専門とする心臓血管外科、患者さまのQOL(生活の質)向上を意識する形成外科、心身の発育途上の子どものみを対象にした小児外科などがあります。

救急対応や受け持ちの患者さまの急変に対応するため、医師の仕事は忙しいとイメージする方も多いのではないでしょうか。とくに外科医は、急患対応、緊急手術、手術時間が長引くなどの理由から、勤務時間が不規則になる傾向があります

外科医に向いているのは?必要とされるスキル

外科医の特徴のひとつとして、冒頭で外科医全体のうち女性医師が占める割合は1割程度にとどまることをお伝えしました。一人前の外科医になるまで時間がかかることに加え、ハードワークとなる傾向があることを考えると、外科医の女性医師が増えにくいのも納得できます。

外科医になるには、難しい手技でも確実に身につけようとするストイックさ、刻々と変化する状況を迅速かつ正確に把握する能力、判断力、長時間の手術にも耐えうる体力、集中力を切らさない精神力と忍耐力が必要といえるでしょう。他科との連携や看護師のサポートも必要になりますので、周囲とコミュニケーションを図り良好な関係性を維持する能力も欠かせません

外科医のキャリアプランにはどのような選択肢がある?

外科医のキャリアプランにはどのような選択肢がある?

外科医としてのキャリアプランには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、考えられる3つのケースをそれぞれご紹介します。

専門領域を極める

特定の領域における外科治療を極めて、専門医等の資格を取得します。発症する疾患と手術方法は臓器ごとに異なるので、脳神経疾患治療を極めるなら脳神経外科、肺と呼吸器の疾患なら呼吸器外科に進み、臨床経験を積みながら資格取得を目指しましょう。専門医の資格を取得するには学会に所属するだけでなく、試験に合格するなど所定の条件をクリアする必要があります。日々の業務で勉強時間を取るのは大変ですが、転職活動する際に実現可能なキャリアの選択肢が増えるでしょう。


外科医の経験を活かして診療の幅を広げる

専門分野に特化した手術を極めることも大切ですが、難易度の低いものも含めた外科診療全般をカバーできる外科医のニーズが有ることも忘れてはいけません。たとえば様々な患者さまを受け入れる市中病院や看取りを控えた患者さまを受け入れる緩和ケア病棟がある病院では、専門性というカテゴリーを飛び越え、施術にもフレキシブルに対応してくれる外科医を求める声が多いのも事実です。

外科にこだわらず他領域で活躍する

意外かもしれませんが、外科医にこだわらず内科をはじめとした他領域に転科して学び直すキャリアプランもあります。他分野の知識と経験を身につけることで、総合診療科のように提案可能な治療の選択肢が広がるでしょう。外科は患者さまの全身管理に必要なスキルを身につけられる診療科のため、ほかの診療科へ転科しても問題なく診療を任せられるという意見もあります。

女性外科医のキャリアは?

女性外科医のキャリアは?

女性医師が増えてきたとはいえ、なかには出産や育児をきっかけにキャリアを断念せざるを得ない状況にある方も...。女性医師がキャリアプランを考えるときには、結婚、妊娠、出産、子育てといったライフイベントとの兼ね合いも考慮する必要があります

結婚や妊娠などライフイベントにまつわる悩みは一人で抱え込まず、できるだけ周囲と相談しましょう。将来医師として自分はどうしたいのか、パートナーが女性医師である場合は相手が何を望んでいるのかを話し、しっかり理解し合うことが次のステップにつながるのです。

女性医師がキャリア継続をするには、職場と同僚からの理解、家族の協力、保育園など子どもを預けられる環境の獲得が重要になるでしょう。仕事と家庭を両立させている女性医師が身近にいるなら、相談相手になってもらえるよう働きかけてもよいかもしれません。

外科医は自分を磨き続ける。将来を見据えたキャリアの選択を

一人前の外科医になるためには、長年の修行と飽くなき向上心が必要といえるでしょう。同じ外科医でも、どのような働き方を選んだのかによって、年収は大きく変化します。

働き方の選択は自分次第です。将来、自分はどのようなスキルを身につけ、どのようなキャリアを歩みたいのかをしっかり考えてから決定しましょう。

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