「整形外科医から内科医への転科に成功し、心にゆとりのある働き方を実現」内科医・M.F先生(20代・男性)

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インタビュー 転職成功事例

公開日:2021.07.30

「整形外科医から内科医への転科に成功し、心にゆとりのある働き方を実現」内科医・M.F先生(20代・男性)

「整形外科医から内科医への転科に成功し、心にゆとりのある働き方を実現」内科医・M.F先生(20代・男性)

年収
1,000万円
雇用形態
常勤
診療科目
整形外科
施設種別
大学病院
勤務形態
残業が多く、緊急手術やオンコールあり
年収
1,200万円
雇用形態
常勤
診療科目
内科
施設種別
療養病院
勤務形態
残業がほとんどなく、プライベートの時間を確保

「今の診療科で働き続けることに不安を感じている」「新たな診療科に挑戦したい」。生涯、一つの診療科に携わる医師が多い一方で、このような理由から転科を考える医師もいます。

今回お話をお伺いした内科医・F先生も大学病院の整形外科医から療養病院の内科医へのキャリアチェンジをされた一人。キャリアチェンジをされた理由や、現在の働き方についてお話を伺いました。

ファーストキャリアは整形外科。しかし体力に限界を感じ転科を考えるように

本日はよろしくお願いいたします。まず、F先生のご経歴について教えてください。

大学卒業後は、地元である関東某県の大学病院の整形外科に入局しました。もともと地域医療や高齢者の医療に興味があり、数ある診療科の中でも高齢者から子どもまで幅広く診られる診療科ということで、整形外科を選択しました。

実際に整形外科医として勤務されて、いかがでしたか。

初期研修時にローテート先として整形外科で数ヶ月学んだのですが、実際に整形外科医として働いてみるとまた違うことがいくつかありまして......。

どのような点にギャップを感じられたのでしょうか。

まずは勤務時間です。外科系なので勤務時間の長さは覚悟していたのですが、実際に働くと体力的な厳しさを感じました。勤務時間は基本的に朝の6時から夜の10時。当然ですが緊急手術やオンコールも多いので、家はほとんど「寝に帰るところ」になっていました。

また、限られた時間の中で学会発表や論文執筆をしなければならなかったり、人間関係や職場の雰囲気も自分には合わないところがありました。

そうした働き方や雰囲気が、転職を考える契機になったのですね。

そうですね。どうしても整形外科医でいる限りは、手術は付き物で...。今後も手術がある生活を続けていくことは精神的にも難しいかなと感じました。

早い段階で体調を崩してしまったこともあり、転科を考え始めました。

情報が少ない医師の転職。ネットではほしい情報が見つからず

実際に転職活動をするにあたり、F先生はまず何から始めましたか。

周りには私のように転科をした医師がおらず、医局内でも相談できる方がいなかったので、インターネットで情報収集することから始めました。インターネットの体験談などでおすすめされていた転職サイトに登録しました。

転職活動で悩まれたことはありますか。

転職活動自体が初めてだったので、そもそも医師の転職の仕方がわからず悩みました。また、インターネットだと具体的な転職事例を載せている方はほとんどいなかったので、本当に知りたい情報は結局わからずじまい、ということもありました。

転職事例があると初めて転職をする際、有益な情報となりますよね。その点、コンサルタントに伺ったりしたのですか?

そうですね。ドクタービジョンのコンサルタントからさまざまな事例やエピソードを教えてもらえたのはとても参考になりましたし、転職活動をするうえでの励みにもなりました。

自分では見つけられない情報も知ることができる点は、コンサルタントを利用するメリットですね。F先生が転職の際に希望された条件を教えてください。

私がコンサルタントへお伝えしたのは大きく3点です。1つ目は外科系以外、2つ目は勤務時間が長すぎないこと。当直やオンコールについては、調整可能な求人を優先して探してもらいました。3つ目は勤務地が首都圏であること。地方の求人よりも、家族の意向である首都圏の求人を紹介してもらいました。

ドクタービジョンは首都圏の求人を多く取り扱っています。そうした点もF先生の希望にマッチしたのですね。

ドクタービジョンを選んだ決め手はコンサルタントの「人柄」

F先生は他の転職サービスも利用されましたか。

はい。ドクタービジョンも含め4社登録し、うち3社と面談しました。

実際に面談に進まれた3社の中で、最終的にドクタービジョンを選んだ理由を教えてください。

先ほどお話しした「首都圏に強い」という点が一つ。あとは、コンサルタントの人柄がとてもよかったことがドクタービジョンを選んだ理由です。担当の方が真摯に、熱意を持って転職活動をサポートしてくれた点が大きいですね。

具体的にはどのようなサポートがありましたか。

他社だと、私の希望にあまりマッチしていなくても話が進んでしまうことがあって......。私もその雰囲気に押されてしまう部分がありました。

しかし、ドクタービジョンのコンサルタントは将来のキャリアなども含めて親身になって考えてくれて、求人も厳選して紹介してくれました。そうした姿勢に惹かれて、転職活動の途中から「ドクタービジョンから紹介された求人に転職しよう」と気持ちが固まっていましたね。

コンサルタントの人柄が、転職活動を進めていくうえでの決定打になったのですね。

そうですね。いろいろと提案していただいた中で最終的にどうするか決めるのは自分自身ですが、条件面ではなく転職後のことまで踏まえてサポートしてもらえたことはとてもありがたかったです。私の悩みや不安、要望に最後まで寄り添ってもらえたな、と思います。

具体的に、どのようなサポートが役立ちましたか。

私は医師としてのキャリアが浅く、認定医・専門医も保有していない状態でした。その点は自身のウィークポイントに感じていたのですが、コンサルタントの方から「これから先生がどのような医師になりたいかをアピールするとよいのではないのでしょうか」とアドバイスしていただいて。

もともと高齢者医療に携わりたいと思っていたこと、整形外科医として働く中では難しかった、患者さん一人ひとりに向き合う医療をこれからはきちんとやっていきたいことを面接でアピールしました。

技術だけでなく、思いをアピールすることが転職成功につながったのですね。

はい。今勤務している病院も、患者さんと真摯に向き合える医師を大切にしているということで、自分の希望とマッチしたのかなと思います。

整形外科医から内科医へ。今でも活きる整形外科医のスキル

F先生は整形外科医から内科医へ転職されましたが、転職してみて働き方は変わりましたか。

現在働いている病院は、療養と老健が合わさって診療しているタイプの病院です。手術はもちろん、外来もないので、入所者の方とのコミュニケーションの時間を多く取れていると感じます。前職だとどうしても日々の業務に追われて患者さん一人ひとりに向き合う時間が少なかったので......。時間が増えたことで、入所者の方の入院前後の生活についても考えられるようになりました。

それは入所者の方にとっても安心ですね。転職前にネックに感じていた勤務時間についてはいかがですか。

「職員の健康が保たれることが何よりも大切」と考えている職場なので、残業がほとんどなく、プライベートの時間を確保できています。定時を過ぎて残っていると「もう帰ってもいいんだよ」と声をかけていただける環境です。

定時に帰れるようになったことで自由に使える時間が増えたと思いますが、どのように過ごしていますか。

今は、愛犬とのふれあう時間が多いです。結婚前から妻と「犬を飼いたいね」と話していて、転職でそれがようやく叶いました。

転職したことで、一家団らんの時間が過ごせているのですね。F先生は整形外科医から内科医への転職となりましたが、転職後、整形外科医の知識やスキルが活きた場面はありましたか。

他の先生から、整形外科の領域について相談される機会が増えました。元整形外科医ということで頼りにしていただいていると感じます。頼りにしてくださる先生方の期待に応えられるよう、整形外科医時代以上に整形外科領域の勉強をしていますね。

転職活動を通して医師として大切にしたい「気持ち」を再認識

今後のキャリア展望について教えてください。

転職してから自由に使える時間が増えたことで、将来について考える機会も増えました。今は、地域医療に関わることを目標にしています。

私は、いわゆる「医局に入り、専門医を取って手技を磨いていく」という医師のスタンダードとは異なる道に進みました。しかし、現在の職場でも手技について指導していただいていますし、スタッフ間の連携など、地域医療に欠かせない知識やスキルについて学ばせてもらっています。患者さん一人ひとりに向き合った医療を提供できるよう、日々学びの姿勢を大事に邁進したいと思っています。

目標に向かって、着実に前進されているのですね。先生がおっしゃった「医師のスタンダード」とは異なる道を歩むことについて、不安はありませんでしたか。

医局の在籍期間も1年未満で専門医も取得していない状況の転職は、正直、不安はありました。しかし実際に転職できましたし、今の勤務先の先生からも「当院では専門医や肩書よりも、患者さんと真摯に向き合う心を大事にしている」と言ってもらえています。

F先生にとってよい転職のサポートができ、私たちも嬉しい限りです。最後に、転職を考えている医師に向けてメッセージをお願いします。

医師の転職はまとまった情報があまりなく、情報収集に苦労したり、そもそもの転職活動の進め方がわからなかったりすることも多いと思います。私は、コンサルタントに伴走してもらうことでインターネットだけでは得られない病院の募集背景なども伺って面接対策を立てられたのはよかったと思います。

また転職活動を通して、地域医療に携わりながら患者さんとともに成長していきたいという自分の気持ちを再確認できました。自分一人の転職活動ではなかなか気づけない、医師として大切にしたい軸や自分の可能性なども、コンサルタントがいたからこそ気づくことができたと感じています。転職について不安や悩みは尽きないと思いますが、必ずキャリアプランにあった病院が見つかると思います。

コンサルタント
コンサルタントからの一言

今回の転職は、後期研修期間の「整形外科医から内科医への転科」という、私も経験が無いご支援でしたので今でも印象に残っています。

履歴書上では「後期研修医を途中で辞めようとしている医師」に捉えられてしまうので、 書面には記載されない「想い・医療に対する真摯な考え」があるという点を各医療機関に説明いたしました。
このような説明ができたのも、先生が私を信頼してくださり、自身の不安やご希望を包み隠さずお話してくれたからこそだと思います。

ネットや求人サイトを見てもわからない情報を提供でき、それが転職に対する不安の解消に繋がったとご感想を頂けたことが非常に嬉しく思います。
私どもが職業紹介会社として医療機関と先生の間に入る意味、果たすべき職務を改めて認識し、1つでも多くの良縁を結べるように研鑽を積んでまいります。

まずはお茶でもしながら、先生のキャリアプランをお聞かせくださいませ。

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ドクタービジョン編集部

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