アンケート実施概要
2025年11月25日（火）～2025年12月5日（金）
※ドクタービジョン登録医師を対象にドクタービジョン編集部が実施
聞こえたのは、キャリアを再設計できるなら、「ワークライフバランスを最優先にしたい」という切実な声。
ドクタービジョン編集部では、今回から新企画『医師の働き方・キャリア実態調査レポート』をスタートいたします。人材サービス・ドクタービジョンに登録いただいている先生方の、「働き方やキャリアについての悩み」にフォーカスを当てたアンケートを定期的に実施して参ります。初回は11月～12月の実施となり、来年の目標や長期的なキャリアの方向性を"本音で考える時期"にフォーカスをあてました。
結果から見えるのは、多くの医師が職場選びで、「勤務地」や「経験に基づくキャリア」「手腕を活かせる場所」を優先した結果、自身の健康の確保や体力維持の時間とのバランスに悩む結果となっているという事実です。 「今の職場に不満がある」と答えた医師も多く、その背景には医師という仕事の多忙さや負荷の多さがあるのではないでしょうか。
注目すべきは、キャリアを再設計できるなら「ハイキャリア・高報酬」よりも「ワークライフバランスを最優先として働きたい」という切実な声。2024年にスタートした医師の働き方改革による影響で、労働時間の管理が特に厳しくなったことから「時間に対する対価や報酬」について先生方の考え方が変化しているように感じています。そうした変化は、医療機関側にも散見されており、医師を取り巻く環境が少しずつ良い方向に変化していると言えるでしょう。
間もなく2026年を迎えます。いまの働き方を見つめ直す良いタイミングではないでしょうか。ぜひ、こちらのアンケートを参考に、今後について考えてみることをおすすめします。
（ドクタービジョン編集部）
現在、あなたの専門科と勤務形態（常勤・非常勤）を教えてください。
職場に不満があっても、相談できる時間が確保できない
現在の職場を選んだ理由について、一番に当てはまるものを選んでください。
Q2で選択した、「現在の職場を選んだ理由」に対する今の評価について教えてください。
Q3「2.不満がある」と選択いただいた方にのみお伺いします。不満があると感じた時に、誰かに相談しましたか？
なぜ、常勤と非常勤の今後の進退に差が出るのか？
現在の勤務先で「このまま働き続ける」という選択を、現時点でどのくらい前向きに捉えていますか？
コンサルタントコメント
常勤と非常勤で回答結果に大きな差が出ています。
非常勤医師は「満足している」層（26人）が約6割を占め、常勤医師に比べて勤務継続への満足度が高い傾向が見られます。
年次や環境により勤務時間や業務内容などが決められた勤務をする非常勤勤務。一方で常勤勤務の場合は、教育指導や委員会の参加、近隣への営業活動など組織運営に関わる業務などが年次を重ねるごとに増えていきます。そのため負荷を感じられるケースも多いようです。
「自身の健康や体力維持の時間」が一番の代償に。改善するには？
現在の職場で働くにあたり、「我慢していること」はありますか？（3つまで選択可）
コンサルタントコメント
多くの先生方が、『自身の健康や体力維持の時間』を代償にして勤務されており、次いで『激務に見合った納得できる水準の給与・収入ではない』と感じていらっしゃる現状が明らかになりました。確かに、医療機関側の事情として、年功序列制度や年長の先生方との兼ね合いから、給与水準の引き上げや目に見える勤務時間改善がすぐには難しいケースがあるのも事実です。
現職の待遇などがすぐに改善するのは難しい。そういう時こそ、他の医療機関の待遇などの情報収集をおすすめいたします。例えば、募集をかけている医療機関の中には今より好条件な職場もあるでしょう。特に注力している診療科や勤務内容などは、給与水準や勤務時間などを先生方のご希望に最大限寄り添ってくださるケースも非常に多く存在しております。
いざ、働き方を変えたい、職場を変えたいと思ったときに、"イメージ出来る理想の条件や働き方"があると非常にスムーズです。少しずつでも、情報収集に取り組みましょう。
医師のワーク・ライフ・バランスについて：キャリアを諦めない働き方を実現しよう
医師の休みは少ない？研修医の休みの実態や休日が多い診療科についても解説
【医師必見】疲れた...多忙な毎日、このままで良い？後悔しない働き方を選ぶ方法
働き方を整えて、「無理なく自分らしい働き方」を叶えたい！
もしキャリアを「再設計」できるとしたら、あなたの理想的な働き方に最も近い選択肢は何ですか？（複数回答可）
コンサルタントコメント
過半数近くの先生方が、『ワークライフバランスを最優先とした勤務医』を希望しています。常勤・非常勤問わず「無理なく自分らしい働き方」へのシフトを望まれているという結果となりました。Q2の回答結果と照らし合わせると、勤務地エリアや医師としての専門性を優先しつつ、働き方を見直して整えたいとお考えの先生方が多いという状況が良くわかります。
ドクタービジョンでも日々多くの先生より働き方の見直しについてご相談をいただきます。ワークライフバランスを確保した結果、技術習得や学習時間を確保できたことで、より専門性を極めたり仕事への意欲や充実感を保つことができた。など、より良い循環を生んでいる先生方を数多くご支援・サポートしています。
心身ともに充実し、医師として家族の一員として一人の人生の主役として、様々な面で輝ける未来を応援し一緒に描いていけたらと思っております。
コンサルタントに相談して初めて気づいた、「訪問診療」という選択肢 訪問診療医・S.O先生（30代・男性）
「整形外科医から内科医への転科に成功し、心にゆとりのある働き方を実現」内科医・M.F先生（20代・男性）
出産を機に退局、非常勤から段階的な仕事復帰を目指して 婦人科医・E.M先生（30代・女性）
まとめ
本企画は、今後定期的に開催予定です。ドクタービジョンに登録いただいている先生方にアンケートのご案内をお送りいたしますので、ぜひご回答ください。次回は、【 2026年1月下旬ごろ 】にアンケート開始の予定です。人事・異動・組織変更が明らかになる時期ではないでしょうか。ぜひ、先生方のお悩みや本音をお聞かせください。
医師転職支援サービス「ドクタービジョン」は、日本調剤株式会社を母体とする医療総合人材サービス会社・株式会社メディカルリソースが運営しています。医師だけでなく、薬剤師や看護師など医療従事者の転職を支援する、『地域を支える医療系総合コンサルタント』として皆さまをご支援しています。
これからの働き方を考えると、「転職」という選択肢が出てくることも少なくないと思います。そうしたときこそ、求職者の皆さま一人ひとりとしっかり向き合うことを大切にするドクタービジョンにご相談ください。アンケートに留まらず、お電話や対面での面談の場合は、お話を通してご経験やご意向を把握した上で、一緒にキャリアプランを考えていきたいと考えています。
＼ページ内では年代別キャリアプランをコンサルタントがご紹介／
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コンサルタントコメント
勤務地や専門性といった目に見えて具体的な条件が、現職のキャリア選択における大きな決め手となっている先生が多いようです。しかし約3割の先生は不満があると回答いただき入職後にギャップを感じています。不満があると回答いただいた40名の内14名は、「相談をしていない」という結果でした。
実際に、面談などで先生方にお伺いすると、「不満を改善したいけど実務に追われて時間が確保できない」といった苦労を聞くことが多いです。ふとお時間が出来たときに周囲に相談するのは難しい。であれば、私たちドクタービジョンにご相談いただけたらと思います。転職を前提とせず、キャリアについて相談に乗ることも可能です。10分や20分と短い時間でもぜひお気軽にご連絡ください。