アンケート実施概要
2026年4月16日(木)~2026年4月27日(月)
※ドクタービジョン登録医師を対象にドクタービジョン編集部が実施
「残業削減」だけが正解ではない?医師のワークライフバランスは効率・密度を求める時代へ
医師の働き方改革施行から丸2年が経過した今、ワークライフバランス(WLB)に関するアンケート結果から浮き彫りになったのは、働き方改革の"光と影"です。
「時間外労働が全くない」と答えた医師は約4割にとどまり、依然として多くの現場で残業が発生している実態が明らかになりました。それどころか「時間外手当が減り、労働と収入のバランスが割に合わなくなった」という声が最大勢力となっており、実態と制度の矛盾が窺えます。
注目すべきは、そうした環境下において、医師が求めるWLBの基準が明確にシフトしている点です。特に30〜40代が理想とする働き方は単なる定時退勤にとどまりません。より少ない労働時間で効率よく給与を得る「タイパ(タイムパフォーマンス)」の重視や、「週休3日制」といったさらに一段高い自由度を求める声が急増しています。つまり、いかに質の高い働き方と適正な対価を得るかという、"WLBの真価"が問われるフェーズになりつつあると言えるでしょう。
また、多くの先生から、「自分とライフステージが近い医師の事例を知りたい」とのご回答をいただきました。過酷な現場を抜け出し、この"新しいWLB"を実現したロールモデルの情報が今まさに求められているのではないでしょうか。ぜひ本レポートを、これからの働き方を考えるヒントにしていただければ幸いです。
(ドクタービジョン編集部)
勤務時間の削減と専門性の担保や維持のバランスに苦慮する声
働き方改革の施行から丸2年が経ちます。現在、業務時間後や休日など、「時間外労働」はどの程度発生していますか?
Q1で「発生している」と答えた方にお聞きします。主にどのような業務・理由でしょうか。
「形だけの時短」で増える現場のストレス
時間外労働が厳しく管理されるようになったことで、「勤務時間内」の業務量や忙しさに変化はありましたか?
労働時間だけを削る「形だけの時短」で生じるストレスも
働き方改革以降、ご自身の働き方・収入・職場の環境で、「具体的に変わったこと(ストレスに感じることなど)」があれば教えてください。
「労働の対価」と「実際の負担」の乖離が浮き彫りに
医師の転職市場では、「ワークライフバランス(WLB)の改善」を希望する声が非常に多いです。もし先生がWLBを改善する場合、最も重視したいポイントはどれですか?
【 30〜40代 】
【 50代以降 】
まとめ
本編に加えて、今回は働き方を考える上で、他者の事例を必要とするかについても伺いました。結果、「ライフステージの近い医師の事例を必要とする」と多くの方にお答えいただきました。ドクタービジョンでは、こうしたご意見を踏まえて、今後も働き方に関する情報をお届けして参ります。
今後のご自身の働き方を考える上で、他の医師の「WLBの軸」や「実際の働き方の事例」を知りたい・参考にしたいと思いますか?
【 職場別割合・ライフステージの近い医師の事例を必要とする医師数 】
本企画は、今後も定期的に開催予定です。ドクタービジョンに登録いただいている先生方にアンケートのご案内をお送りいたしますので、ぜひご回答ください。次回は、【 2026年7月~8月ごろ 】にアンケート開始の予定です。夏を迎えたことで、来年度以降の働き方について考えることも増える時期ではないでしょうか。ぜひ、先生方のお悩みや本音をお聞かせください。
医師転職支援サービス「ドクタービジョン」は、日本調剤株式会社を母体とする医療総合人材サービス会社・株式会社メディカルリソースが運営しています。医師だけでなく、薬剤師や看護師など医療従事者の転職を支援する、『地域を支える医療系総合コンサルタント』として皆さまをご支援しています。
これからの働き方を考えると、「転職」という選択肢が出てくることも少なくないと思います。そうしたときこそ、求職者の皆さま一人ひとりとしっかり向き合うことを大切にするドクタービジョンにご相談ください。アンケートに留まらず、お電話や対面での面談の場合は、お話を通してご経験やご意向を把握した上で、一緒にキャリアプランを考えていきたいと考えています。
※自社調べ:医師の働き方・キャリア実態調査レポート(2026年4月16日~2026年4月27日)
※調査対象:ドクタービジョン登録医師(有効回答数 64人)
↪回答者年代:30代以下 4名/40代 7名/50代 11名/60代 17名/70代以上 13名/不明 11名
↪科目別内訳:内科系 25名/外科系 20名/その他 19名
↪勤務先種別:大学病院 5名/国公立・公的病院 7名/民間病院 29名/クリニック 18名/その他 5名








コンサルタントコメント
約4割の先生方が「時間外労働なし」と回答する一方、依然として残業が常態化している実態も浮き彫りとなりました。
専門科別に見ると、外科系の先生方においては約3割が「ほぼ毎日・毎休日に残業が発生している」と回答されています。診療科の特性上、自己研鑽と業務の境界線が曖昧になりがちでもあり、「働き方改革」の恩恵をまだ感じづらい環境にあるようです。一方で、内科系の先生方は7割以上が「勤務時間内に業務がおさまっている」と回答しており、メリハリ型の働き方の浸透が感じられます。
どちらの科目においても、勤務時間の削減と「プロフェッショナルとしての専門性の担保や維持」のバランスには、多くの先生方が依然として苦慮されている様子です。
働き方改革が進んだこの2年で、医療機関が先生方に求める価値は「どれだけ長時間働けるか」ではなく、「限られた時間内でいかに専門性を発揮できるか」へとシフトしつつあります。いまの職場で発生している残業が、先生のキャリアのための「投資」になっているか。それとも、単なる「人手不足の穴埋め」になってしまっているか。制度が変わりゆく過渡期だからこそ、ご自身の働き方がどちらに当てはまるのか、一度立ち止まって見極めてみる時期に来ているのではないでしょうか。