給与 公開日:2020.12.09

内科医の年収はどれくらい?多様な働き方で変わる収入の違い

内科医の年収はどれくらい?多様な働き方で変わる収入の違い

診療科を選択するにあたって、診療科ごとの平均年収を判断基準にする方も多いでしょう。診療科によって平均年収が変わるのはもちろん、同じ診療科でも病院・クリニック・施設など勤務先が違えば求められる業務内容も変わります。そのため、診療科の選択を行う際には収入だけでなく今後のキャリア形成を十分考慮して行う必要があります。

ここでは、内科医の平均年収、主な業務内容、職場ごとの特徴についてご紹介します。ぜひ、診療科選択の参考にしてくださいね。

内科医の年収は?

厚生労働省によると、内科医全体の数は2016年時点で11.2万人と言われています。このうち女性医師は全体の20%程度を占めており、年々増加傾向にあります。

医師・歯科医師・薬剤師の平均年齢は40.7歳。これは医師単体の平均年齢でなく3職種の平均ですので、目安と考えてください。内科医は外科医と比較して歳を重ねても働き続ける方が多いことから、結果として生涯年収が高くなると言われています。

気になる内科医の平均年収について、内科医全体では1,602万円という結果が出ています。各診療科目の平均年収は1,596万円ですので、平均値を上回る結果となりました(※1)。同じ内科医でも、勤務医と開業医では業務内容と平均年収に違いがあります。平均年齢同様、こちらもおおよその目安として捉えてください。

※1...2020年10月時点のドクタービジョン掲載求人をもとに平均値を出しています

▼参考記事はコチラ
厚生労働省 職業情報提供サイト

内科医の業務内容

内科医の業務内容

内科医の平均年齢や平均年収について、大まかに把握していただけたと思います。ここで一度、内科の主な業務内容と向いているタイプについて確認しましょう。

内科医は、内臓、神経、血液など身体の内側の不調の原因を総合的に診断・治療します。全身に現れる幅広い症状と疾患を扱うため、より専門的な知識が求められることから、循環器内科、消化器内科、神経内科というように、専門とする領域ごとに診療科が細分化されている点が特徴です。

内科領域で扱う疾患には、急患として来院あるいは搬送されてくるような急性疾患以外に、生活習慣病のように長期的な対応が求められる慢性疾患も多いです。そのため、薬物療法以外にも食生活や運動習慣など生活指導と助言を患者さまとご家族に対して実施する機会がある点も、内科医ならではと言えるでしょう。

あるいは、たとえば精神的な不調をきたしていれば心療内科や精神科、手術など外科的な処置が必要なら外科(一般外科)など、必要に応じて関係する診療科とそれぞれ連携して患者さまをサポートします。このことから、内科医に求められる能力は多岐にわたります。

患者さまの健康と命を預かる以上、責任感、精神力、忍耐力が医師には求められます。それに加えて内科では、患者さまとご家族など幅広い年齢層との円滑なコミュニケーション、相手の心身を気遣いながら症状や悩みを和らげるための提案力も必要になるでしょう。

キャリアに合わせて選べる、内科医の「多彩な働き方」と「収入の特徴」

内科医は様々な医療機関や施設で活躍しています。ここでは内科医の職場の代表例である有床医療機関・無床クリニック・介護保険施設・検診業務それぞれにおける働き方と収入の特徴についてご紹介します。

有床医療機関の場合

大学病院や市中病院のように、入院可能な病床を有する医療機関です。入院中の患者さまはもちろんのこと、外来の患者さまの診療を受け持ち、さらに当直業務も定期的にこなします。職場には行かずとも呼び出しがあれば現場に直行する待機当番もありますので、まさに多忙な職場と言えるでしょう。

忙しいため心身ともに厳しい環境ではありますが、時間外手当や日当直手当が支給されますので、忙しい職場ほど給与は高めになる傾向があります。

無床クリニックの場合

いわゆるクリニックなどが該当します。ベッドをはじめとした入院設備がないため、診療スタイルは外来がメインで必要に応じて往診を実施することもあります。当直業務や待機などの当番もありませんからプライベートの時間を確保しやすく、勤務する医師にとってはワークライフバランスを形成しやすい職場環境と言えるのではないでしょうか。

給与面では有床医療機関と比較すると低い水準にはなりますが、独立して開業医になれば収入アップも期待できるでしょう。

介護保険施設の場合

特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設(療養病床)のように、介護保険サービスとして利用できる公的施設でも内科医が活躍しています。これら施設では医師を配置するよう義務付けられていますので、今後高齢化が進行して介護保険施設の増加が予想されることを考えると、内科領域を幅広くカバーできる内科医は勤務先候補として視野に入れるのも良いでしょう。

具体的な業務内容は、施設と業務内容によって異なります。利用者さまの診察や急変に対応できるよう当直業務やオンコールを担当することもありますので、給与や待遇も千差万別です。

健診業務の対応

内科では健診対応を業務として行う機会が多いです。春先や秋などの健康診断シーズンには各医療機関で求人を出すことも多いため、単発でのアルバイト経験がある方も多いのではないでしょうか。

健診業務では、アルバイト以外にも非常勤勤務や健診センターでの常勤など雇用形態も様々です。当直業務がなく勤務時間が決まっていますから、プライベートの充実をはかりやすいでしょう。

給与面については医師の平均水準よりも低い傾向にあると言われています。内視鏡操作の経験や資格など、健診業務で必要なスキルを身につけていると好待遇になりやすと言われていますので、もしこうした要素を持っているようであれば積極的にアピールしましょう。

内科医は将来性のある仕事!

内科医の業務内容

近年では、臓器別診療と専門性の細分化による従来の診療体制の限界を訴える声が現場からあがるようになりました。生活の変化に加えて高齢化が進行する日本社会では、臓器や部位にとらわれることなく患者さまを全身丸ごと診療する内科医を求める動きは、さらなる高まりをみせるでしょう。

また、がん治療に対する考え方が変化し選択肢が増えたことを受けて、患者さまとご家族のQOLを考慮して抗がん剤治療や緩和ケアの知識を有する内科医の需要が高まることも予想されます。

内科はすべての診療の基本が詰まった診療科です。他の診療科と比較して開業のハードルも低く、医療における様々なシーンでの活躍も期待されています。

内科医の年収は職場や業務により変わる!将来のキャリアなどを見据えて職場の決定を

内科は、全身の不調を総合的に診断・治療する守備範囲の広い診療科です。そのため医師に必要な診察スキルはもちろん、患者さまの抱える疾患によっては長期的なお付き合いが必要になるので、円滑なコミュニケーション能力も求められます。

内科の平均年収は、どの職場でどのような業務を担当するかによって大きく変わってきます。ですので、職場を選ぶ際はご自身が仕事に対して何を求めるのか十分に考慮してから決定することをおすすめします。

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