在宅医療の
現場を知る

地域医療の最重要領域、在宅医療。先生はどのような印象をお持ちですか?
意外と知られていませんが、WLBを保ちやすく、好条件な働き方の選択肢の一つです。
こちらのページでは、そんな在宅医療の現場をリアルに感じていただけるよう、最前線で活躍する医師の声や実際の求人例をご紹介いたします。

知らなかった!
在宅医療のよいところ

  • ケアマネ、訪問看護ステーション、地域病院との関りを大切にしながら貢献している実感はある。

    50代 | 血液内科4年目

  • 地域連携は必須であり、関りは非常に多い。例えば、ケアマネ、訪問看護、地域のかかりつけの医師など様々。それら患者さまを取り囲む人々と情報のやり取りをし、地域に必要とされる医療・医師であり続ける事に魅力を感じる。

    50代 | 総合診療10年目

  • 地域毎に求められる医療像に幅があり、各所と連携を取りながら柔軟な医療提供がしやすい。例えば病院と在宅医療の違いでいえば、治療のために手術や投薬等色々なことを患者さまに施し治療するのが病院であり、病状改善が全て。一方在宅は治療にあたり訪問看護師と相談することもあり、看取りの観点で‟何もしない“という選択もあるのが在宅医療。

    30代 | 内科、整形外科3年目

  • 診療時間、勤務時間、勤務体系など、時間が読めることが非常に良い点。メリハリがしっかりしている。

    50代 | 血液内科4年目

  • 時間の見通しがつく。しっかり休暇も取れる。週4~5日勤務と自身で働き方を選択できる。

    50代 | 総合診療10年目

  • 診療時間を調整しやすく、始終業がはっきりとしている。

    30代 | 内科、整形外科3年目

  • 在宅医療は患者さまの治療はもとより、コミュニケーションが非常に重要。訪問した際、『今週はどうですか?』と患者さまに伺うのはもちろんのこと、そのご家族、訪問看護師やヘルパー等関わる人達と話をし、患者さまの状況を伺ったりもする。病院は患者さまとの時間の共有が非常に短いが、患者さま、ご家族、関係する介護者などとコミュニケーションを図りながら行う在宅の‟密な医療“にやりがいを感じる。

    50代 | 血液内科4年目

  • 寄り添う医療であり、患者さま家族より自分が必要とされることを実感している。

    50代 | 総合診療10年目

  • 終末期医療には人生が詰まっており、ご自宅に訪問し、玄関先で今日の患者さまの顔を思い浮かべるだけでやりがいを感じる。

    30代 | 内科、整形外科3年目

  • 急性期で働くことに疲れた先生には、訪問診療は魅力ある職域の1つだと考える。病院での勤務と比べ、時間や体力、受け持ちの患者さまの数等ゆとりを持つことができるため、在宅医療は丁寧な治療が可能。

    50代 | 血液内科4年目

  • カルテの入力代行のスタッフがいることで、事務作業での残業からは無縁※である。
    ※クリニックにより違いがあり

    50代 | 総合診療10年目

  • 基本的な診療スキルがあれば若手の先生でも即戦力として活躍できる分野だと思う。

    30代 | 内科、整形外科3年目

在宅医療Q&A

  • 訪問診療の経験が無い人でも問題なくできるのか。

    臨床経験がある先生であれば、特に心配する必要はありません。
    訪問診療で重要視されるのは、患者さま・ご家族とのコミュニケーション能力になります。

  • 病院と違う事は何があるか。

    大掛かりな手術、CTやMRIなど大型の医療機器を用いて行う検査などはできません。
    しかし、医療機関連携により訪問診療で出来ないことを専門医療機関へ依頼することは可能となります。

  • 訪問先でどんなことをするのかわからない。

    診察・検査・治療・薬の管理や処方・療養上の相談、緩和ケア、看取りなどが主となります。
    時には、カテーテル交換や管理、胃ろう管理なども必要となる場合があります。

  • 訪問診療と往診は違うのか。

    訪問診療は、計画的に往診する診療の事を言います。
    一方で、往診は通院出来ない患者さまの要請を受けて、医師がその都度診療を行う事です。

  • 医療処置はどこまでできるか。

    点滴や創処置、カテーテル交換などは行います。
    胃ろう交換は、クリニックや医師の経験により対応が異なります。IVHやマーゲンチューブのように挿入部位の画像確認が必要な手技に関しては、多くの在宅クリニックでは行っていません。

  • 訪問診療でできる検査は何か。

    エコーなども小型化していますので、所有している医療機関であれば可能です。
    レントゲンも同様にポータブル機器を所有していれば可能です。

  • 受持ちの患者さまの数と呼び出しの頻度はどの程度か。

    重症度に応じて頻度は大幅に異なります。
    しかし、訪問看護ステーションと契約したりすることで軽減されることもあります。

  • 内科系の医師の場合に外科系疾患はどうしているか。

    連携医療機関へ紹介状を書いて診て頂くことが可能です。

  • 外科系の医師の場合に内科系疾患はどうしているか。

    CTやMRIなどの検査を必要とする場合などは、連携医療機関へ紹介状を書いて依頼することが可能です。

  • 診療の経験がないような疾患はどのように調べているか。どんな方法があるか。

    専門医へ依頼する方法が最良の方法だと考えます。

  • オンコールは夜間の呼び出しがあり365日仕事になるのではないか。

    最近では、アルバイトの先生や、オンコールを丸ごとアウトソーシングしている医療機関が多くなってきています。
    希望する医療機関がどのようなシステムになっているか確認することが望ましいと思われます。

  • 居宅の訪問診療に不安があるが患者さまとの関係はどのように築いているか。

    一概には言えませんが、コミュニケーションすることが全てだと思います。
    信頼関係の構築には時間がかかります。

  • 学会の出席や知識のアップデートはどうしているか。

    緩和ケアなどは一般的に必要な知識となりますので、研修会等で学ぶことになります。
    専門の学会などには出席可能です。知識向上に関しては、医師それぞれに任されます。
    ※勤務先によって違いがあります

  • 訪問診療を一度してしまうと、キャリアが積めなくなるのではないか。

    確かに専門医のキャリアは積めなくなります。
    しかし、総合診療という面から、多岐に渡る疾患を診る経験を積むことができます。

  • 急に休む必要がある場合はどのように対応しているか。

    代診で対応する医療機関もあれば、診療日を変えて対応する医療機関もあります。

  • 夏休みや年末年始はどうしているか。

    複数の医師が在籍するようなクリニックであれば、夏休みの取得は可能です。
    小規模だと難しい可能性があります。年末年始の勤務も医療機関によって様々です。

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在宅医療の求人例

求人の一例をご紹介。
気になる求人がございましたらお気軽にお問い合わせください。

  • 2,800万円/年収

    • 頑張った分だけ給与に反映される環境
    • 将来的に開業をしたい方にもおすすめ
    • 科目

      内科系

    • 施設種別

      クリニック

    • 訪問先

      居宅8割/施設2割

    • 勤務時間

      9:00~18:00

  • 1,600万円/年収

    • 週4日勤務可能、祝日はお休み
    • オンコール無しの勤務、夜間対応無
    • 科目

      科目不問

    • 施設種別

      クリニック

    • 訪問先

      居宅1割/施設9割

    • 勤務時間

      9:00~17:00

  • 1,800万円/年収

    • ターミナル患者さまも多く、
      1人1人に時間をかけた診察
    • 連携病院多数、急変時の連携も容易
    • 科目

      内科系

    • 施設種別

      クリニック

    • 訪問先

      居宅7割/施設3割

    • 勤務時間

      9:00~18:00

  • 1,600万円/年収

    • 緩和医療専門医の取得可能
    • 未経験、キャリアチェンジも歓迎
    • 科目

      外科系

    • 施設種別

      病院

    • 訪問先

      居宅1割/施設9割

    • 勤務時間

      8:30~17:30

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訪問診療の1日・1週間

訪問診療の1日のスケジュール例

AM(午前)

8:30

看護師・メディカルアシスタント(以下MA)出勤時間
採血セットなど必要物品を訪問車に積んだり出動の準備

9:00

医師の出勤時間
スケジュールチェックや老人ホームから送られてきている事前情報のチェック

9:30

訪問先へ出動
MA運転:車中で医師はipadで前回からのカルテを確認

10:00

訪問先(施設)に到着

10:10

診療開始
入居者19名の診察
施設側の看護師と薬局の薬剤師が診察同行

11:30

診察終了

11:40

クリニックへ移動

PM(午後)

12:10

クリニック到着・昼食

13:15

Aさん宅へ出発

13:50

Aさん宅に到着
Aさんは、左局所進行乳癌の患者さま。緩和ケア目的で訪問診療を行っている。転移が進行していて、麻薬による痛み抑制も効かなくなっている為、量の調整を行う。

14:30

診療終了 Bさん宅へ出発

14:50

Bさん宅に到着
Bさんは、変形性頚椎症により通院困難な為訪問診療を行っている患者さま。骨粗鬆症や高血圧もあるので、定期薬を処方。普段の様子は変わりないとのこと

15:30

診療終了 Cさん宅へ出発

15:50

Cさん宅へ到着
Cさんは、アルツハイマー型認知症の患者さま。昨日より便の出が悪くなったとのことで、レシカル坐薬とラキソベロンを処方。薬剤にて排便コントロールを行ってみる。その他調子は変わりなし。

16:30

診療終了 クリニックへ出発

16:45

クリニック到着
看護師は、本日の物品整理と明日の準備。MAも明日の事前情報を準備。医師は、残務を行う。

17:15

看護師とMAは就業終了

18:00

医師帰宅

訪問診療の1週間のスケジュール例

1週間の訪問診療のスケジュール例をお示しします。
訪問診療は、施設・居宅共に隔週での訪問が基本です。
例えば週5日勤務であれば、下記の模擬予定だけでも182名を担当することになります。

  • 在宅医療の1週間

Point

  • 1・2週目が組めてしまえば、3・4週目はコピーで同様にスジューリング可能
  • 診療できる人数は医師によって幅がある