どんな職場・病院でも仕事を楽しむためのコツ6つ

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公開日:2018.03.12

どんな職場・病院でも仕事を楽しむためのコツ6つ

どんな職場・病院でも仕事を楽しむためのコツ6つ

医師が働く現場環境は、その病院の方針や上司の考え方などによって決まることが多いです。また、看護師の手際が悪い、外部との連携が十分に取れていないなど、医師と患者に不利益をもたらす職場もあります。給与が他の病院と比べて低かったり、給与に対して業務範囲が広すぎたりすることもあるでしょう。

このような職場からはいち早く転職したいという方もいますが、まずは仕事を楽しめるように行動を起こすことも大切です。ここでは、どのような職場・病院でも仕事を楽しむためのコツをご紹介します。

仕事を楽しめなくなる原因は何か

仕事を楽しめない原因を突き止めて、それを解消させましょう。医師の場合、次のような原因で仕事を楽しめなくなることが多い傾向があります。

  • 看護師のミスが多い
  • 同僚医師のモチベーションが低い
  • 仕事内容に対して給与が低い
  • やりがいがない
  • 人間関係が構築できない

全ての人に当てはまる訳ではないので、職場環境を思い返して、ご自身にとって何か原因となっているのかを考えてみましょう。

どのような職場・病院でも仕事を楽しめるようになるメリット

職場について不満があるからといってすぐ転職してしまうと、次の職場でも同じことが起こる可能性もあります。また、頻繁に転職を繰り返すことにより、キャリア形成に支障をきたすことも考えられるのです。逆に、ネガティブな要因のある職場でも仕事を楽しめるようになれば、最終的に転職したとしても、次の職場でも前向きに仕事をすることができるでしょう。

また、好ましくない環境でも自分なりに見方を変えて良さを見つけた、あるいは順応できたという経験は自信にも繋がります。そのような自信は、人間関係の構築やキャリア形成のみならず、業務においても好ましい結果をもたらすでしょう。
 

仕事を楽しむためのコツをつかむ必要性

急に、明日から仕事を楽しめるようになる訳ではありません。しかし、行動を起こさなければストレスが溜まる一方です。ストレスが限界まで達した時の行動は様々ですが、体調を崩して職場に迷惑をかけることも考えられます。そして、退職を余儀なくされることにより、自身のキャリア形成に支障をきたす可能性もあります。

我慢をすることが良いことという風潮の職場もありますが、行動を起こして状況を変えていくことは大切です。それでは、仕事を楽しむためのコツを6つご紹介します。

1.結果を出すことにだけ集中する

病院には、医師の他に看護師・受付など様々な職種のスタッフがいます。自分と異なる職種のスタッフの気持ちを100%理解することは難しいでしょう。そのため、医師ならではの悩みを他の職種の人や立場が異なる人に打ち明けても、理解を得られるとは限らないのです。理解を得られないことで、更にストレスが溜まる可能性もあります。

このような場合には、結果を出すことだけに集中しましょう。病院によってはインセンティブを導入しており、担当の患者の数が増えることで給与・賞与アップが見込めることがあります。結果を出すことで自信に繋がり、周りからの評価も高まります。このように、人に認められることで、どのような職場であっても仕事を楽しめるようになるのです。

インセンティブがない場合でも、人気の医師として周りから評価されれば、仕事にやりがいを感じられるようになるでしょう。

2.仕事仲間とコミュニケーションを取る

職場の仲間と職場でしか顔を合わさない場合、業務中の行動で自分の評価が決まります。仕事だけの関係と割り切り、仕事仲間からの評価を気にしない方法もあります。しかし、仕事仲間からの評価が悪くなると、仕事にやりずらさを感じることもあるでしょう。

仕事仲間とは一定の距離を置いておきたいという考えの人もいますが、仕事以外のことは全く会話をしない、というようでは、まわりから見ると仕事上も含めて話しかけにくいと感じたり、少し冷たい印象を持たれることもあります。仕事だけのやり取りでは相手がどんな人かよく分からないことも多いため、誤解されることでマイナスイメージを持たれることは避けた方が、職場での人間関係も良いものになるでしょう。

仕事仲間とコミュニケーションを取ることは、自分自身にとっても気分転換になったり、疲れが溜まり煮詰まった状態をリセットするきっかけにもなります。楽しく仕事をしていくために、ぜひまわりとの積極的なコミュニケーションを意識してみてください。

3.積極的に提案する

仕事を楽しめない理由の一つに「毎日同じ日常を繰り返すことによるマンネリ」があります。その根底にあることが「指示に従ってやらされているだけ」ということです。指示通りに動けば給与を得られ、特に不満も無いという状況では、仕事を楽しむことができない場合があります。

もし、マンネリを感じているのであれば、仕事をするうえで気づいたことや改善すべき点などを積極的に提案しましょう。自ら行動して職場をより良くすることで、仕事にやりがいを感じられるようになります。また、そのような姿勢が評価されて昇給や昇格に繋がる可能性もあります。そうなれば自信がついて、より一層仕事を楽しめるようになるのでしょう。

ただし、上司の管轄のことに対して積極的に提案することは推奨できません。病院において上司との関係の悪化は仕事環境の悪化に繋がります。相手の立場を考慮しつつ、提案の方法を変えましょう。

4.人の悪いところを参考にする

職場には、遅刻が多い・小さなミスが多いなど見ていて不快な気持ちになる人がいる場合があります。そのような人によって仕事を楽しめなくなっているのであれば、その人の悪いところを参考にしましょう。反面教師にすることにより、仕事に対するモチベーションを高く持てるようになります。

モチベーションが高くなれば、それだけ質の高い医療を提供できるようになるでしょう。良い結果に繋がることで自信を持てるようになり、それがやりがいとなって仕事を楽しめるようになると考えられます。

5.仕事のオンとオフを切り替える

人の心身は繋がっているため、精神的なストレスを受け続けると思うように行動できなくなります。休日も仕事のことばかり考えていては、心を休めることができません。仕事をしているときは気持ちを切り替え、休日は穏やかに過ごすことが大切です。好きなことをして過ごしたり散歩をしたりしてストレスを発散させましょう。

そうすることで、仕事のオンとオフを切り替えやすくなります。また、仕事の休憩時間も気持ちをオフにしましょう。病院の中に閉じこもっていては息が詰まるので、外の空気を吸ったり、仕事仲間と一緒に食事に出かけたりするなど工夫が必要です。

6.自分だけの目標を設定する

医師の場合、患者の診察や検査などマニュアルに従った仕事をすることになるため、目標の設定が難しい傾向があります。目標が無いことで、指示に従って業務をこなすだけになり、仕事を楽しめなくなることもあります。自分だけの目標を設定して、それに向かって仕事をしましょう。

例えば、1日30人の患者を診察するのであれば、そのうち25人から「ありがとう」と言われることを目標にすることなどが挙げられます。お礼を言うかどうかは患者の性格にもよりますが、医師に対して感謝の気持ちを述べる患者の方が多いため、達成しやすいと言えるでしょう。

高すぎる目標を持つと、それを達成できないことで気分が下がり逆効果になる可能性があります。特に、他の医師と競争しない場合はモチベーションが下がりやすいので、比較的低い目標を設定することが大切です。

仕事をどうしても楽しめなくなった場合はどうすればいいか?

どのような職場・病院でも仕事を楽しむためのコツをお伝えしましたが、それだけで問題を解決できるとは限りません。そのような場合には、更に一歩踏み込んだ対策が必要になります。人間関係が悪いため仕事に集中できないのであれば、なぜ人間関係が悪いのかを考えることが大切です。

性格が合わない人同士が集まっていることが原因の場合は、仕方のないことと考えましょう。このように原因が明確でもそれを解消できない場合には、転職を考えることを推奨します。余りにも安易に転職することは好ましくありませんが、ストレスが溜まることで仕事に支障をきたすような場合には、早々に転職を考えた方が良いでしょう。

ネガティブな理由で転職をするにしても、円満に退職できるように早くから準備を進めることが大切です。医師同士は横の繋がりが強い場合もあるので、円満に退職できないことによって他院に悪い噂が伝わり、転職において不利になる可能性があります。引き継ぎや挨拶、事務手続きなど行うべきことは多いので、その職場の規定に従って早めに準備を進めましょう。

ドクタービジョン編集部

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